「メガロボクス」は、「あしたのジョー」を継承する作品です。

「あしたのジョー」に出て来たキャラをアレンジした登場人物が次々に出てきたり、こんな場面あったなと感じるやり取りがされたり、ストーリーの他にも楽しめるポイントがたくさんあります。

アニメ「メガロボクス」の放送が進んで、ジョーポイント in メガロボクスが溜まってきたので、ここにまとめておきます。




登場人物対応リスト

矢吹丈→JD?

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #1矢吹丈

丹下段平→南部贋作

・派手に泣く
・会うなり「金貸してくれ」
・酒飲み
・なんの曲だかよく分からない鼻歌
・笑ってごまかす(ジョーの向こう見ずな言動をカバーするため)

などの共通点あり。

隻眼なのも一緒ですが、段平のアイパッチは左目、贋作は右目です。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #2丹下段平

白木葉子→白都ゆき子

美貌の財閥令嬢

序盤でのジョーとの関係が良好でないこと、とても強いボクサーをバックアップしていて、配下に置いているようにも見えることが一緒です。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #12白木葉子

力石徹→勇利

ジョーよりずっとずっと強いボクサーで、資産家の庇護下にいます。

勇利は、たまに突然顔が力石になりますが、力石は、ずっと力石の顔です。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #15力石徹

サチ→サチオ

実は、スラム街の子供だということしか共通点はありません。

性別も違いますし、両親との関係も違います。

サチオは何かの事情で両親と離れて暮らしているか、両親が他界しているように見えます。

サチは、中風の父ちゃんと一緒にドヤ街に暮らしています。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #7サチ

ドヤ街のチビ連→無認可地区のストリートチルドレン

サンタ→太郎

おいちょ→キノコ

ぼんじり→トン吉

に見えますが、あまり追及するほどのこともなさそうです。

ゴロマキ権藤→藤巻

良く考えると「巻」と服の色しか一致していませんが、登場回数は少ないのに圧倒的な存在感のあったゴロマキ権藤は、捨てがたい存在だったであろうこともあり、藤巻は権藤のアレンジでしょう。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #42ゴロマキ権藤

マンモス西→ポチョムキン東

名前が、でかくて強そうなもの+方角

ここは、顔も同じですね。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #西寛一

?→ドランクモンクのレフェリー

ガイコツにもタイガーにも見えます。

誰でもないかもです。

ウルフ金串→シャーク鈴木?

ヘアスタイルとジョーのパンチが顎に入って負けたことしか一致していない…これは違うかもしれません。

顔の刺青は、アニメのウスマン・ソムキットっぽくもあり

シャークというリングネームは、ドサ回りメンバーのひとり

反則キャラならハリマオ

…これは違うわ(笑)

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #29ウルフ金串

樹生がウルフっぽい感じにも見えます。

金龍飛→アラガキ

戦争体験の心的外傷と複雑な心理が共通しています。

ジョーとサシで話す場面があるのも同じです。
ただ…金の話はアラガキの712倍くらい長いです(当社比)。

アラガキをコーチしているミヤギは、まともな人に見えるので、玄曹達に該当するとは考えたくありません。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #71金竜飛

ホセ・メンドーサ→ペペ・イグレシアス?

勇利の次の対戦相手となるくらい強いボクサーと言う点と、あの形の髭のボクサーはあしたのジョーではホセだけだったことから、ペペ=ホセかと思います。

本人がまだ出てきてないので、なんとも言えませんが。

→10話で本人出てきました。
アニメだとヒゲが違う(笑)

漫画のほうでは、ホセと同じヒゲだったのです。

メガロボクス宿命の双拳のペペイグレシアス

マガジンエッジKC メガロボクス宿命の双拳(1)P156 (C)chikara sasaki 2018

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #62ホセ・メンドーサ

ゆき子の祖父白都みきのすけ→葉子の祖父白木幹之介

「あしたのジョー」のオアシス白木幹之介は、白木財閥総裁で葉子のじいちゃんです。

プロの世界を追放された力石をリング復帰へ導いたのが幹之介でした。

「メガロボクス」では、冒頭でゆき子が「私の祖父白都コンツェルン先代」と言っているだけで、本人と下の名前は出てきていませんでしたが、回想でちらっと登場しました。

名前がそのまま「みきのすけ」です。字は不明。どこかに書いてあるかもですが、まあいいでしょ。

存命なのか他界しているのかも不明です。

あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #22白木幹之介

未出の「あしたのジョー」重要登場人物

青山…JDには不要な存在か

ゲリラ…歌うたいの登場ならあり得なくもなかったけどラップの子がいるから無理。あれをゲリラと思うのは、もっと無理

紀ちゃん…ポチョムキン東と結婚なんてあんまりだから出なくていいや

カーロス…出番がなかったら泣く

稲ちゃん…出番がないのは分かってる

ハリマオ…出番はなくていい

白木幹之介…白都樹生というキャラが出ることは公表されています。幹之介かどうかまだ不明。
白都樹生は、6話に登場しました。年恰好が幹之介と全然違います。ゆき子の兄っぽい感じです。…夫の線もあるか。

→白都ミキノスケという名でゆきこの祖父として登場しました!

あしたのジョー髣髴アイテム・台詞リスト

1話 “BUY OR DIE?”

JDの目アップ
←世界タイトルマッチ13ラウンド(20巻P227~228)

「あしたのジョー」読者にとっては、目のアップならジョーなのです。

ジョーの最後の試合。

ジョーの目が少しずつアップになり、劣勢のジョーの目がまだ生きていることに恐れを抱いたホセが、我を忘れて反則に出るあのシーンは、とても印象深く、みなさんよく覚えていることでしょう。

先日催された50周年あしたのジョー展の作者の選ぶ15の原画でも、ちばてつや氏の選ぶ15場面の中に、あのページが入っていました。

ちば氏の選ぶ15場面のリストはこちらに
あしたのジョー展レポート2.2 続いて青コーナーちばてつや氏の15シーン

やや余談ですが、葉子の目アップも一度あります。
カーロスとジョーのエキシビションマッチが決まった時です。(KCコミック12巻P147)

メガロニアは残酷なショー
←力石-矢吹戦は残酷趣味(3巻P18)

メガロニアの開催を告知するゆき子に対して記者が質問。
「世間ではメガロニアを残酷なショーだと批判する声も上がっているようですが…」
ゆき子は、よく意味の分からない返答。

「あしたのジョー」では、あまりに一方的な力石-矢吹戦を、もう中止したほうがいいと考えた少年院教官が、 「これ以上試合を続けることは 残酷趣味以外の何物でもない」。
これに対して葉子は、「残酷趣味だなんてそんな見方はおかしいですわ」と主張して試合を続行させます。

ポップコーン
←ポップコーン(12巻P180~184)

ポップコーンを飛ばすのは、ジョーとカーロスのプレイです。
詳細はジョーとカーロスのスパーリングとポップコーン

JDがTVでゆき子のメガロニア告知会見を見ながらポップコーンを指につまんでいたので、TV画面のほうへ弾き飛ばすのかと思ったら、普通に食べていて逆に意外でした。

今は、食べ物を投げたりすると怒られるのかな。

JDの寸止めアッパー
←力石の寸止めアッパー(8巻P154)

地下の八百長試合でJDが、ゲットー蜂谷の顎下でアッパーを止めるのは、「あれが入っていたらジャンクドッグが勝っていた」と観客に思わせ、JDにベットさせるためでした。

バンタムでの力石徹-矢吹丈戦で、力石が同じことをしています。(もちろんガチです)

アッパースイングに入ったのは、ゴングが鳴る前。
振り切っても反則にはならないタイミングでしたが、力石は、ジョーの顎の数センチ下でそのアッパーを止めます。

ゲットー蜂谷のセコンド「三味線弾いてやがったのか」
←ホセ戦の観客「シャミセンをひいてたのか」

「三味線を弾く」=「実力を隠して油断させる」だとか、そんなニュアンスと思いますが、「あしたのジョー」以外で聞いたことのない台詞です。

また、ゲットーとJDの対戦は八百長で、ゲットー側はJDが実力を出さないことは承知のはずの場面での言葉(やや不自然なセリフ)でもあり、「あしたのジョー」からアレンジしたのかな?と思います。

もしかして相手はガチだとおもってやってるのかな?まあいいや。

川の向こうは許認可地区
←泪橋を逆に渡る

贋作の船を浮かべた川の向こう側には、高層ビルが立ち並んでいるのが見えます。
「メガロボクス」の世界では、川の向こうがゆき子ら富裕層の暮らす許認可地区で、JDや贋作のいるサイドは、未認可地区と呼ばれる貧民街のようです。

泪橋がかかっていた思川は、川を越えたら別世界という雰囲気でもありませんが、段平の掲げる「泪橋を逆に渡る」というスローガンは、「ここまで弾き飛ばされて来た俺たちだけれども、川の反対側を目指そう」という意味です。

川の向こう側が目標を象徴している点で同じです。

参考:あしたのジョーの山谷とは東京のどんな場所だったのか

2話 “THE MAN ONLY DIES ONCE”

勇利のかすめたパンチでJD頬カット
←力石空振りアッパーでジョー頬カット(8巻P113,128)

バンタムでの力石矢吹戦で、力石のアッパーをよけ続けるジョーでしたが、顔をかすめた時に、ざっくりと頬が切れます。

JDは、よけた勇利のジャブで頬を切っていました。

勇利「俺は右手は使わない」
←力石徹「第1ラウンド…じゃねえ1分間よ」(2巻P226)

乗り込んできた地下試合で、勇利は、ハンデとして左手だけで戦うと宣言しますが、JDのストレートを思わず右グローブでガードしてしまいます。

力石の「1ラウンドじゃねえ1分だ」は、少年院での試合が決まった時の予告KOです。

力石は、試合開始後数秒でジョーを倒しますが、ジョーが立ち上がるので1分でKOすることはできませんでした。

具体的にやったことは違いますが、実力上位者が自ら設定した特殊条件をクリアできず、ジョー(JD)とのライバル関係がスタートするという本質は同じです。

※「第1ラウンド…じゃねえ1分間よ」=漫画、「1ラウンドじゃねえ1分だ」=アニメのセリフです。

贋作「立つな。立つんじゃねえ」
←段平「立て。立つんだジョー」あるいは「立つんじゃねえ寝てろ」

勇利のカウンターを食らってダウンしたJDに贋作が、さかんに「立つな」と繰り返しています。

段平の「立つんだジョー」の逆ですが、段平は「立つんだ」と同じだけ「立つな」も言っています。どちらも3回だけです。(原作では)

参考:丹下段平は何度「立つんだジョー!」と言ったか 矢吹丈全52ダウンから検証

「段平は、実はそう何度も『立つんだジョー』と言ったわけではない」という事実を「メガロボクス」のスタッフが把握していないはずがありません。

なので、段平と贋作のセリフを逆にしたとも、そのまま使ったともとれます。

やりたきゃ俺のステージへ来いと言い残して立ち去る勇利
←少年院を退院する力石(5巻P13)

地下闘技場ドランクモンクでマットに沈んだJDが、なおも試合の続きを要求するのに対して、勇利は、「本気で俺とやり合いたければ上がってこい。俺のリングにな」と言い、背中を見せて立ち去ります。

力石は、退院する力石に絡みつくジョーに「もし石っころを使わねえでも互角に戦える自信ができたら訪ねてくるんだな その時はまた遊んでやるぜ」と、プロになり、強くなったらまた対戦してやると言って出て行きます。

ジョーは、力石と別れるのが怖くてたまらないように見えるので、JDとは切実さが違いますが、実力上位の者が、ここまで来いという論旨のことを言って去るのは同じです。

今、改めて見直すまで、この時勇利が「その時はまた遊んでやる」と付け加えていたと思い込んでました。

それほどに、この場面は、あの時の力石そのものです。
ゾクっときました。

贋作「あしたのためになんて俺たちにゃねえんだよ」
←段平「あしたのために」

勇利と出会って、メガロニアに出たいと主張するJDを贋作がそう言って説得します。

「あしたのために」は、段平がジョーに伝授するボクシングの基本ですが、段平のスタンスそのものを表した言葉でもありました。

メガロボクスの世界でJDが聞かされるのは、余計な夢を見るなという現実的な言葉です。

「あしたのために」は、6話アラガキ回でクローズアップされます。

3話 “GEAR IS DEAD”

他ジム会長連
←墨東拳会長と音羽クラブ会長?

贋作がメガロボクス公式戦にジョーを登録するために訪れたIMA(インターナショナル・メガロボクス・アソシエーション)のロビーにいるふたりのおじさんの顔が、ほぼそのまま「あしたのジョー」のよそのジムの会長でした。

よく考えると、ロビーのふたりがジムの会長かどうかは明示されていないですね…顔が似てるから先入観でそう思っただでした。まあでも、そうでしょう(笑)

眼鏡のおっさんは、墨東拳会長です。もうひとりは音羽クラブの会長と思いますが、こちらは、それほど似ていないので、もしかすると違うかも。
…でも、アジア拳大高にしてはアクっけが弱いしな。

「あしたのジョー」他ジム会長、所属選手等、こちらにまとめておきました。
誰がどこの会長か、矢吹丈がじきじきに紹介してくれてます。
あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部#43 ジム会長連

高架橋下のジム
←泪橋下のジム

土手を走るジョー
←思川土手を走る矢吹丈(アニメ1に多数)

ジョー(JDのほう)が、いつもの川の土手を走っているシーンがあります。

赤系のTシャツでタオルを首にかけて走ってくるJDは、アニメのジョーそのものでした。

サチオをGOSKINOから救う
←サチを鬼姫会から救う(1巻P30~38)

サチオが白都ギアのプロトタイプを盗みに入って捕まり、JDがバイクで出動→店の窓を破って乱入(サチオも危ない)。

「あしたのジョー」では、おでん泥棒のカドで鬼姫会に引きずられて行くサチをジョーが助けたのでした。

あの日、サチが恋に落ちた人は、50年後に思わぬ形で帰ってきました。

GOSKINO(ゴスキノ)って、ロシア…というかソ連時代の映画製作委員会のことらしいです。

(今検索して知った)

無声映画「戦艦ポチョムキン」はゴスキノ製作だそう。

参考:「ロシア映画」コトバンク

4話 “LET’S DANCE WITH DEATH”

顎で決着
←ウルフ金串トリプルクロスで顎ぶっ壊れる(7巻P120)

…ここはいまいち自信がないです。

共通しているのは、ジョーの対戦相手の顎にキラーショットが入って勝った。
これだけなので。

5話 “THE MAN FROM DEATH”

ミヤギ「主人に見捨てられた飼い犬」
←力石徹「主に見捨てられた野良犬はあわれなり…か」

贋作への執念にとらわれるアラガキにトレーナーのミヤギが「今のお前は、主人に見捨てられた飼い犬同然だ」と言っています。

「あしたのジョー」では、段平に手をついて「コーチしてくれ」と言っても無視されるジョーに、背後から力石が「主に見捨てられた野良犬はあわれなり…か」と言って、ジョーのみじめさ倍増となります。

状況はまったく違いますが、この時のアラガキが「主人に見捨てられた飼い犬同然」には見えないというか…最初の三味線発言同様、ちょっとそぐわない感じのセリフなので、力石の言ったこのセリフが元ネタかなと思います…が、どうでしょう?

6話 “UNTIL THE LAST DOG DIES”

贋作からアラガキへ「あしたのために」
←段平から矢吹丈へ「あしたのために」

メガロボクスでの「あしたのために」は、贋作がかつてアラガキに繰り返し言い聞かせていた言葉でした。

「あしたのジョー」を知らずに「メガロボクス」を見ている方は、「あしたのために」ってなんのことよと思ったかもしれません。

「あしたのジョー」では、ぐっと具体的で、段平からジョーへのボクシング指導項目のことです。

熱い男段平がそこにつけたロマンあるタイトルが、「あしたのために」でした。

項目というのは…

あしたのために その1 左ジャブ(通信教育)
あしたのために その2 右ストレート(通信教育)
あしたのために その3 クロスカウンター(ジョーにやってみせて気を失わせる)
あしたのために その4 スナップ鍛える(片手で鍬もって端まで耕せ)
あしたのために その5~7 フットワーク、防御、孤独との闘い(ジョーよ苦悩の中から学んでくれ)
あしたのために その8 不明
あしたのために その9以降 立ち消え

おっちゃんコレ…あたらめて見ると矢吹丈ってやっぱり天才ですね。

「今がどんなに辛くてもその姿勢さえ崩さなけりゃ必ずおめえのあしたは来る」
←「きょうの日はどんなにみじめでも拳闘を忘れねえかぎりあしたって日が開けるんだっ」(2巻P22)

アラガキに「前に5後ろに5」と重心の置き方を指導する贋作が、こう言っています。

裁判所から少年院へ移送されるジョーに段平がかけた言葉と似ています。

贋作→アラガキのセリフが、やっぱりなんとなく不自然に聞こえるので、段平のセリフをもじったかなとおもいます。

アラガキ「なぜだ…なんで立つ」
←矢吹丈「な…なぜおれは立つんだ…?いったい…なんのために…?」(16巻P93)

矢吹丈が金竜飛との東洋タイトルマッチでつぶやいている言葉です。

減量後のジョーには体力がなく、攻守に完璧な金に何度もダウンを喫します。

立ち上がってもすぐに倒されると分かっていながらなぜ立ち上がるのか、疑問に思いながら試合を続けるジョーは、この後、その理由を知り、そして東洋チャンピオンになるのです。

ここは、50周年あしたのジョー展で高森氏の選ぶ15の原画のひとつに選ばれていました。

15の原画リストはこちらに
あしたのジョー展レポート2.1 まずは赤コーナー高森朝雄氏の15シーン

アラガキとの試合は、アラガキが少年院青山戦のジョーの立場に立っているようにも見えます。

あの試合では、段平に教わったことをするのに抵抗を感じているジョーに西が、「基本はどないしたんや」とせっつきますが、メガロボクスのジョーは、あくまで贋作から授けられた方法で勝とうとしています。

同じキーワードを反対に扱いながら、同じテーマを表現しているように見えることがメガロボクスには多いように感じます。

7話 “THE ROAD TO DEATH”

ジョー兄ぃ
←ジョー兄ぃ

子供たちがジョーを「ジョー兄ぃ」と呼ぶのが、そのまま一緒です。

「最下位」と呼ぶのも悪くないと思っていましたけれど、やっぱりジョーはジョー兄ぃですね。

子供たちがダクトっぽいところを通って目的の場所へ侵入する場面は、あしたのジョーにもありました。

「あしたのジョー」では、ウルフ金串が秘密練習をしているというアジア拳をスパイしに行ったドヤのチビ連が、ダストシュート経由でジムに入り込んでいました。

チーム白都幹部のおっさんら
←玄曹達、エド・ギャレン他

チーム白都のそこそこ偉いっぽいおじさんの顔が、玄曹達にそっくりに見えて、「気のせいかな?」ともう一度よく見てみたら、幹部連の中にエド・ギャレンと同じ顔の人も!

やるなぁメガロボクス。

エド・ギャレンって、レオン・スマイリーのトレーナーです。
あしたのジョーの登場人物 判明しているデータ全員の全部 #85 エド・ギャレン

JDの過去が災いしてメガロニアへの道が断たれる
←段平が協会で忌み嫌われていて丹下ジムにライセンスが下りない

「あしたのジョー」段平は、以前にもジムを運営していたことがありました。

ジョーが少年院から戻った時に段平はライセンスの復活を申請しますが、かつてのふるまいからボクシング協会でひどく嫌われている段平の嘆願を受け入れる者がなく、ジョーのプロ入りが不可能になるというピンチがありました。

参考【あしたのジョー全出来事45】段平ボクシング協会で暴れて逮捕。逆に渡る橋が落ちる

「メガロボクス」では、ギアレスジョーのID偽造や地下での八百長試合を樹生につかまれ、メガロニア出場権を賭けた試合を放棄せざるを得なくなります。

第7話は、対処に困ると言うか…

未認可地区のギアレス熱は、ウルフとジョーの対戦の決まった頃のドヤ街の状況とよく似ていたり、ジョーがなかなかリングに出てこないところまでは、タイガー尾崎との試合でも同じことがあったり…なのですが、樹生がね。。。

「あしたのジョー」には、ああまで面倒な奴はいませんでした。

公式記録は反則負けでいいから、リングに上がってぶん殴ってやればいいのにイライラするわ。

8話 “DEADLINE OF THE DREAM”

チーム番外地取材拒否
←丹下ジム取材拒否

樹生との試合を放棄したギアレスジョーのもとへ取材が殺到しますが、チーム番外地は、取材拒否のバナーを掲げてマスコミをシャットアウトしています。

「あしたのジョー」では、ウルフ戦の前、トリプルクロスを練習するときに、立ち入り禁止の貼り紙を出していました。(7巻P54)

取材させないという意味では同じですが、チーム番外地のやっていることは「逃げ隠れ」の一種で、同じものとして上げるのに抵抗がありますが…

メガロニアのセレモニーに乗り込んで再試合を実現させる
←新人王ウルフ金串をマスコミの面前で倒して妨害圧力を知らしめライセンスを交付させる

矢吹丈は、頭脳と度胸とクロスカウンターでライセンスをもぎ取りました。

「あしたのジョー」を知らない人がこう聞くと、矢吹丈はずいぶん恵まれた奴だったように感じるかもしれませんが、あの時のジョーは、他には何も持っていなかったのです。

早々に諦めてしまった段平をよそに、自身のすべてを使ってプロへの扉を蹴破ったのが矢吹丈です。

参考【あしたのジョー全出来事48】バンタム級新人王ウルフ金串にクロスカウンター

その後プロテストに落ちるんですけどね。

ギアレスジョーは、単に当たって砕けろのスタンスに見えますが…あのまま能動的に動かなかったら来週から見るのやめてるとこだったので、まあいいか。

「メガロボクス」は、ジョー以外の登場人物が話を面白くする作品なのですね。やっと飲み込めました(遅い!)

9話 “A DEAD FLOWER SHALL NEVER BLOOM”

リング外に落ちたジョーをサチオが助けそうになり、贋作が止める
←リング外に落ちたジョーを段平が助けちゃってジョー矢吹失格

おっちゃん…

段平のこのミスは、あしたのジョー原作のカーロス・リベラとのエキシビションで発生します。

ジョーはリングの外に落ちますが、リング上ではカーロスもダウンしていたので、勝つチャンスではありました。

参考:【あしたのジョー全出来事144】ジョーとカーロス両者ダウン段平やらかしてジョー失格

サチオ「このままじゃジョーが殺されちまうよ」
←ジム後輩「先輩が殺されちまう」(16巻P59)

丹下ジムの河野がジョーの苦戦を見兼ねてタオルを投げようとするのは、金竜飛との試合第3Rでの出来事です。

段平が河野を制止して試合は続行されます。

少年院での力石戦でも、西がタオルを投げそうになり、段平が「投げたらぶっ殺す」と言う場面がありました。

「メガロボクス」ではサチオが棄権したほうがいいふうなことを言いますが、贋作はタオルを握ったまま動きません。

両手ブラリ
←両手ブラリ

矢吹丈の両手ブラリのノーガード戦法は、好きに打たせながら倒れず、焦れた相手がとどめを刺しに来るところでクロスカウンターを出すためでした。

ギアレスジョーは、こちらの動きを学習する樹生のギアの性能を逆手に取るための作戦で、両手ブラリ姿勢になっても相手のパンチをすべてよけています。

両手ブラリ+こんにゃく戦法とも、バンタムの力石戦序盤でジョーのやったスゥエイでアッパーをよける作戦の変形とも取れます。

最後の、相手のストレートをよけて逆のアッパーで仕留める戦略と全く同じものは、「あしたのジョー」にはありません。

力石が、ダブルクロスの二つ目を沈んでかわしてアッパーで決めたのと似ていますが、あれは、力石がジョーについて考えつくした結果でした。ギアレスジョーのアッパーは、瞬時に反応してのアドリブです。

船上ジムで無認可地区住民飲み会(祝メガロニア出場権獲得)
←丹下ジムでドヤ街住民大宴会(ことあるごとに)

どんぶり鉢がどうとかの、あの歌が出たらどうしようと思っていたら、乾杯する高森朝雄氏とちばてつや氏が出てきて、「うわ!」でしたよね。

ところで…あの歌にはこんな深い意味があったんですね
♫ どんぶり鉢ゃ ういたういた ステテコしゃんしゃん ♫ってどういう意味

樹生「敗者には何もくれてやるな…か」
←段平「敗者にはなにもくれてやるな そいつがこの世界の掟なんだろう?」(8巻P214)

段平のセリフは、力石との試合が終わった後、負けたジョーの控室に来た記者を帰すための言葉でした。

「メガロボクス」では、敗者樹生自身がそう言っています。

「負けたのだから何も受け取らない。白都グループの後継者の座などもう欲しがらない」という意味に聞こえます。

メガロボクスというステージでの樹生は燃え尽き、曇りのない心で次のステップに進んでいくことでしょう。

新たな門出にまずその髪を切るといいよ。

10話 “THE DIE IS CAST”

勇利のガウンに刺繍された字体
←力石のガウンの字体

勇利の着ているガウンの背中に刺繍されているのは、この字体です。

メガロボクス勇利の字体

力石のガウンの背中はこうでした。

あしたのジョー8P82力石徹のガウン

KCコミック あしたのジョー(8)P82 (C)高森朝雄・ちばちてや 2012

(ずっと前から勇利の字体を見ていた気がするので、もっと前に出ていたかもです)

11話 “A DEADMARCH”

勇利「俺に言った言葉を忘れたのか」
←力石「この力石徹と決着をつけんうちにこのまま消えさる気か」

「あしたのジョー」では、ジョーがウルフのダブルクロスにダウンしたリングへ駆け寄った力石がこう叫びます。

勇利のセリフは違いますが、言っている中味は同じです。

力石は、原則的に「矢吹」と呼んでいましたが、この時はどうしたわけか「ジョー」と呼んでいます。

立てえジョー!

この力石とはっきり決着をつける気があるんなら

立つんだジョー

KCコミック あしたのジョー(7)P7104 (C)高森朝雄・ちばちてや 2012

「あしたのジョー」全編を通じて最も熱く最も切実な「立つんだジョー」は、実は力石の言った言葉なのです。

「メガロボクス」のほうのジョーは、ジョーとしか呼びようがないので、まあ…

50年目の「立つんだジョー」

「あしたのジョー」段平は、そう何度も言っていない「立つんだジョー」です。

参考:丹下段平は何度「立つんだジョー!」と言ったか 矢吹丈全52ダウンから検証

贋作が1話で言ったのも「立つな」でした。
「筋書き通りここで負けろ」という指示です。

贋作がとうとう発した「立つんだジョー」は、命を懸けた一言でした。

八百長シナリオは破棄され、贋作は残っていた片目を失います。

12話 “LEAP OVER THE EDGE OF DEATH”

ギアレス勇利山荘地下で悶絶
←減量力石白木ジム地下で半狂乱

勇利は、ギアを外すとなんかがマズイらしくて、樹生の山荘の地下室で呻いています。

免疫システムがなんとかかんとか…という話が前にあったのでそれのあれ?

のたうち回るのを人に見せたくなくて地下に入ったのでしょう。

力石がジム地下に籠ったのは、減量のため、夜中に水を飲みに行くのを防ぐためでした。

静かに空腹と渇きに耐えていましたが、一度だけ、水を求めて暴れたことがあります。

でも、葉子の差し出す白湯を口にすることはなく、また静かな力石に戻って地下倉庫へ戻るのでした。

どちらも出だしの理由は、ライバル視している相手との対戦のためです。

勇利が、ゆき子の説得を紳士的な態度で聞いてはいるものの応じはしないところも、力石の葉子への対応と同じです。

樹生の山荘が、「あしたのジョー」アニメ2に出て来た八ヶ岳の山荘と同じ外観なのかと思いましたが、見直したら違いました。

似ていますが、デッキの柵だとかドアとか窓とかのデザインがちょっとずつ違います。

※あしたのジョーの山荘は、テレビ関東所有のものでアニメにしかありません。出てくるのはアニメ2第43話「ジョー・段平…二人の日々」です。

13話 “BORN TO DIE”

クロスカウンター
←クロスカウンター

メガロニアの決勝戦は、クロスカウンターで勝負がついたっぽいです。

「あしたのジョー」でジョーが力石にクロスカウンターを出すのは、プロの試合ではなく少年院での試合でした。

どちらもぶっ倒れて起きず、試合は引き分け。

「メガロボクス」のクロスカウンターは、ジョーに勝利をもたらしました。

相手の左ストレートにジョーが右をクロスするのは一緒です。

あしたのジョー式のクロスカウンター(クロスを合わせる側も相手のストレートを顔面に食らっているクロスカウンター)が、なかなか出ませんでしたが、最後にきました。

 

ジョー「ゆうりー」勇利「ジョー!」
カーロス「Com’on Joe!」ジョー「はいよ」

試合中に名を呼び合う2人は、アニメ2大晦日のカーロスとジョー(第12話「吹雪の夜…その果しなき戦い」)に似ていますが、ここは意図せず似ただけかもしれません。

土手の上にチーム番外地新ジム
←土手の上に新丹下ジム

贋作やジョーは、船で寝起きしていたものと思いますが、メガロニア後、土手の上にささやかなジムが建っていました。

メガロニアで優勝すると川の向こうで最高の人生が実現できるはずですが、そうはせず、未認可地区で生きることに決めたのでしょう。

泪橋を逆に渡ると言っていた段平が後に立てる新ジムも川の反対側ではありませんでした。

勇利半身不随
←力石死亡

勇利は死なず、車椅子に乗っていました。

車椅子に座って握っていたのがリンゴに見えて、箱根サナトリウムのカーロスかな?と思いましたが、トマトでした。

贋作の畑で作ったトマトなのでしょう。

終わりー!

13話もあるとさすがに長いですね。

とは言え…13回も全部見られる自信がまったくなかった私でさえ最後まで毎週見られました。優れた作品だったのでしょう。

1話”あれが野獣の眼だ!”

まだ「あしたのジョー」を見ていない人へ

これからジョー(本物)に会えるなんて、私はあなたがうらやましい!

原作(漫画)のほうがおススメですが、お父さんとかお爺ちゃんに聞いたら家のどっかにあるかも。

読ませてと言ったらすごく喜ばれる。

気に入ったらDVD買って「一緒に見よう」と言えば、泣いて喜ばれる。

「あしたのジョー」とはそういう作品です。

コミカライズ「メガロボクス宿命の双拳」

漫画の方では、またちょっと違うジョーネタがあります。

「あしたのジョー」名場面と同じ構図だとか。

ちょっだけ。

megalobox_comic

マガジンエッジKC メガロボクス宿命の双拳(1)P86 (C)chikara sakuma2018

どのコマの構図か説明する必要ないですよね。

未出のあしたのジョーネタ

ストーリー展開は、少しずつ「あしたのジョー」とは離して行くふうに感じるので、今後あるとしたら、ちょっとしたセリフやフレーズの応用かなと予想しています。

出たらいいなと思うジョー的キーワードを勝手に挙げると…

「誰それのダンナ」

勇利のダンナがいいな。

「気を許す」

どこでも頻繁に聞く言葉ですが、「あしたのジョー」では、「気を許すと、ウェイトが上がってしまう」という使われ方をしています。

他で減量に関して「気を許す」という言い方をしている人を見たことがなく、私の中ではジョーワードです。長期に渡るウェイトコントロールの辛さの分かる上手な表現だなと思います。

「ステレンキョウ」

意味は分かりませんがジョーが言っています。

「やけっぱちの天使」

意味はわかりませんがジョーが…

あとはJDが口笛を吹いてくれたら…

そういえば、犬を呼び寄せる口笛というのが。

アニメ1第2話「四角いジャングルに生きろ」とアニメ2第26話「チャンピオン…そして、敗者の栄光」に、ジョーが犬を口笛で呼ぶシーンがあるのですが、2回とも同じ口笛で呼んでいます。

アニメの1期と2期をまたぐネタなので、JDもあの口笛で犬を呼んで欲しいな。

アニメ1第2話「四角いジャングルに生きろ」と70話「気になるあいつ」、アニメ2第42話「衝撃…葉子の予感」で、同じ(に見える)子犬が出てくるので、あの子を呼ぶ口笛なら感涙です。

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