【あしたのジョー全出来事136】カーロス、タイガー尾崎をKO
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
Contents
エピソード
タイガー。相変わらずキモくて安心したよ。
該当箇所
コミック:12巻 P.113~133
アニメ1:第76話「燃える挑戦状」
アニメ2:第9話「そして…野獣は甦った」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
ジョーと段平の状況が違う
原作ではこの時ジョーが家出中なので、ふたりは別々に試合を観に来て、会場で顔を合わせます。
ジョーは、丹下ジムを飛び出してから土方の仕事をしていたみたいです。
アニメでは1,2どちらでも家出していません。
原作とアニメ1では、試合前に葉子がリングサイド席にジョーを呼ぶ
原作とアニメ1の後楽園ホールはガラガラです。
ジョーと段平が後ろの方の席にいるのに気付いた葉子が、リングサイドの特別席を使ってくれと係員を通じて伝えますが、ジョーは断ります。
カーロスとのスパーリングでジョーと葉子はずいぶん和らいではいます。特に原作では…
どうだったかって、
(カーロスがスパーリングでジョーに肘打ちをしたことに対して)
つまりさ…
あの底の知れねえ野郎が…
一瞬のスキが命取りになる試合中に平然と芝居を打てるほどの
空恐ろしい野郎がこの矢吹丈を対等とみなしたってことになるじゃねえか
そうだろ?
KCコミックあしたのジョー(12)P58 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
これ、ジョーが葉子に言ってる台詞ですよ。
ずいぶん可愛いと言うか素直と言うか…
よほどいい気分だったのでしょう。
いずれにしろ、ジョーと葉子は、もう以前のようなギスギスした関係ではなくなっています。
それでも…
スパーリング後にに葉子が渡して寄こした原島戦のチケットは、バイト代がわりという名目だったので受け取れたけれども、安い席を買って座っていての「こちらへどうぞ」は、いけねぇよ、ということでしょう。
葉子はなにも財閥風を吹かせているわけではなく、ごく普通のことをしただけに見えますが、ジョーは、どうも金持ちに対するブロックが高くて…
結局、カーロスの出番が近づくと勝手に葉子のすぐ後ろに移動するのですが、深読みすると、「オレは、金などなくても欲しいものを手に入れるぜ」?
なんとなくこう…
「葉子は財閥令嬢、自分は何も持っていない」と、ジョーは過剰にそう意識しているように見えます。
少年院の芋掘り泥投げケンカの時の会話なんかも…
おれはどこかのお嬢さんと違って
暇も金も自由すらも持たねぇ男だからな!
KCコミック あしたのジョー(3)P213(C)高森朝雄・ちばてつや 2012
カーロス戦の後のアレであんなに怒ることとかも…
ホセ戦の前のアレであんなにびっくりしていることとかも…
アニメ2では、この試合を白木ジムからの招待券で観に来ているので、上記のやりとりもありません。
元々アニメ2のジョーは、カーロス南郷戦も葉子の招待券で観ています。
カーロスがタイガーをKOするのにかかる時間が1秒違う
原作とアニメ1では、1分でKOすると予告して16秒で終わらせますが、アニメ2での予告は、1ラウンドKOで17秒でKOです。
このマイナーチェンジは、なんのため…?
いずれにしろ、カーロスがあっという間にタイガーを倒してしまうので、カーロスを弱いと思い込んでいた観客だけでなく、ジョーや葉子まで驚いています。
タイガーは…生きてはいると思いますよ、たぶん。どうでもいいですけどね。
カーロスの今後の予定が違う
原作とアニメ1のカーロスは、世界チャンピオン、ホセ・メンドーサとの対戦を切望してはいますが、まだ試合は決まっていません。
アニメ2では、タイガーとの対戦の少し前にタイトルマッチが4週間後と決定しています。
ロバートは、この試合が終わったらカーロスを連れてベネズエラに帰るつもりでいます。