【あしたのジョー全出来事137】カーロス・リベラvs.矢吹丈対戦決まる
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
タイガー尾崎を倒したカーロスは、インタビューに答え、これまでの試合では稚拙な選手である風に演技していたことを明かしました。
一同を驚かせた会見は、これで終わらず、その場でジョーとカーロスの対戦が決定します。
該当箇所
コミック:12巻 P.134~148
アニメ1:第76話「燃える挑戦状」
アニメ2:第9話「そして…野獣は甦った」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
対戦を言い出すのがジョーかカーロスか
原作で対戦させろと言い出すのはジョーです。
カーロスのプレカンに、いちいち歓声を上げたり指笛を吹いたりと、異常にやかましいジョーでしたが、とうとう席を立って放送席に近寄って行きます。
明日の飛行機でベネズエラへ帰る予定のカーロスに、まだ帰るな、オレと試合しろと迫るジョー。
周囲は「落ちぶれた矢吹が何を言うか」と笑っていますが、カーロスは「条件次第だ」と答えます。
葉子はそれを聞き逃さず、「エキシビションの4回戦をやってくれたら5,000ドル」という条件を提示してロバートとカーロスを頷かせたのでした。
当時5,000ドルは、180万円。
東洋タイトルマッチクラスのファイトマネーだと、そばに立っていた男が驚いています。
「あしたのジョー」に出てくるモノの値段について、こちらにまとめてあります
原作では、ジョーとカーロスの対戦は2度あり、最初はエキシビションです。
アニメ1とアニメ2では、ふたりの試合は1度だけです。
どちらもカーロスがジョー・ヤブキと試合をしたいと言い出すのですが、この時のカーロスの状況が1と2で違います。
アニメ1では、会見の終りに今後のスケジュールを聞かれ、「無冠の帝王ジョー・ヤブキと試合がしたい」と言って、客席のジョーの方へ歩きながら、「これまでの試合はすべてジョーに挑戦するためだ。ジョー、私の挑戦を受けるか」と問います。
ジョーが断るはずがありません。
アニメ1のカーロスは、日本に来たときから葉子に「矢吹丈に立ち直ってもらうためにあなたを呼んだ。必ず戦わなければならない」と聞かされていたという前提はあります。
でも、アニメ1のふたりは、仙台で会ったときから強く魅かれあっているので、この日のカーロスにはもう葉子の依頼は関係なかったでしょう。
アニメ2だと、またちょっと事情が違います。
葉子は、カーロスにもロバートにもジョーについて何も話していませんが、カーロスは、スパーリングをしてからジョーがとても気になっているという状態です。
しかしながら…
この時、カーロスと世界チャンピオン、ホセ・メンドーサとのタイトルマッチが4週間後と決まっていて、今夜の飛行機に乗る予定なのです。
「まだ日本に居たい。日本でもう一試合したい」と言うカーロス。
まさか…
カーロスが口にした名は「ジョー・ヤブキ」
カーロスの横に座っていた葉子はハッと目を見開き、段平はオロオロ、ロバートは慌てふためいていますが、ジョー自身も驚いています。
控室でロバートは、カーロスに「世界タイトルへの挑戦権を棒に振るつもりか」と詰め寄りますが、カーロスの心は決まっています。
なおも強行にカーロスを離日させようとするロバートでしたが、カーロスの切り抜け方は…
ロバートをダウンさせて走って逃げる。
似てる…
ロバートを助け起こそうともせず、クールな佇まいでカーロスを見送る葉子。
慣れてる…