【あしたのジョー全出来事77】マンモス西、うどんの隠れ食いをジョーに見つかる
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
うどん回です。
エピソード
最近の西は、なにか変です。
ロードワークに出ればすぐにへばって倒れ、ジョーの腹筋に乗ると、とてもミドル級とは思えない重さです。
早い話が太っているのです。
丹下ジムの食事は、すべて段平が受け持っていて、量も管理されているはずなのになぜ?
まあ、隠れてなんか食ってるのでしょう。
でもさ…
夜中に屋台に走ってるとは、誰も思わないわ。
仕事とトレーニングで疲れている上に、外はかなり寒そうなのに…
よほど辛かったのでしょう。
西は、屋台のおっちゃんにためらいなく2杯のうどんを注文します。
最初から2杯頼む。その心は…
「今日だけ。これが最後。明日からはもう絶対食べないんだから!」
でしょう。
でも、そう言って本当に明日から食べずにいられる人は、今日も食べないから。
身に覚えがあるから分かるんですけどね。
西は、ヘビー級だったウェイトをミドルまで下げています。
落とすことには成功しても、それをキープするためにずっと食事制限が続いて参ってくるのも理解できるのです。
減量中の隠れ食いは、意外によくあることなのかもしれません。
でもさ…
なにも力石の鬼減量の話を聞いて、ジョーまでおかず残してたその日にうどん2杯食わなくても…
西がどうして太っているのか、ジョーには大体見当がついていたのでしょう。
こっそり後をつけたジョーは、うどんをすする西をぶん殴ります。
そして西が鼻からうどんを出すあの場面につながるのです。
おまえはもうみそっかすに成り下がったんだ
KCコミックあしたのジョー(7)P189 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
と、この時のジョーは辛辣です。
耐えるってことそのものが拳闘の世界なんだ
おれたちはその世界で生きていくんだ
KCコミックあしたのジョー(7)P189 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
「おれたち」は、ジョーと力石のことで、西はもう含まれていないことを、立ち去る冷たい背中が物語っています。
では西は、このままボクシングの世界から消えてしまうのかというと、そうはなりません。
数日後に西は、私が生涯忘れられない、忘れてはいけないことを言います。
地味に大きく生まれ変わるのです。
うどんにまつわるあれこれ、西の減量幅、減量期間についてはこちらに
該当箇所
コミック:7巻 P.185~190
アニメ:第43話「残酷な減量」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
この有名エピソードは、原作とアニメ、ほとんど何も変わりません。
ただ…
アニメの西は、殴られるとき左手にどんぶりを持っている
ジョーに首根っこをつかまれて立たされ、殴られる。この間どんぶり持ったままだったってのが、おかしくて。
私は、鼻からうどんよりこっちのほうに笑ってしまうのです。