「あしたのジョー」を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返って行きます。

今回は、金儲けに励むジョーが胸に秘めた金の使いみちが明らかになる場面です。




エピソード

連日ジョーに指示されるがまま金儲けに走るチビ連が、なぜこんなに金を稼ぐ必要があるのかとジョーに尋ねると、ジョーは、廃ビルに子供たちを案内して自分の壮大な計画を明かします。

計画の中身は、漫画もアニメもほぼ同じです。

ドヤ街に

  • でかい遊園地
  • 地上6階地下2階の総合病院(アニメでは診察代オールタダ)
  • 働けなくなった人の養老院
  • 子供たちの保育園
  • 静かなアパートとその近くに何でも買える大マーケット
  • 仕事にあぶれた人の受け皿になる大工場

を作る、貧困を一掃する山谷開発計画。
アニメでは「ジョー・パラダイス」と命名しています。

この計画には1億円必要なんだと、寄付金詐欺に踏み切ったのですが…1億じゃ到底無理でしょコレ。

とは言え、仕事を与える場まで用意しているところなんか、いい線いってるように思いますが、どうでしょう?

ひそかに貧困問題について考えていたのか、ジョー。

ただお金やモノを与えるだけでは、根本的な解決にはならないことを分かっていたのだとすれば、財閥のお嬢様がヒラヒラの服で子供にお菓子配ってるのなんか、おかしくて見ていられなかったのかも知れません。

隅田川の桜

現在の隅田川

ところで今、山谷地区は再開発の計画が進んでいるらしく…

街中にこんなサインが出ています。

山谷再開発反対

「山谷は日雇労働者の街 労働者を排除する再開発反対!!」

再開発の具体的な内容は、検索しても見つかりませんでしたが、ジョー・プランならOKなんじゃないかな?と、ちょっと思ったり。

該当箇所


コミック:1巻 P.112~119
アニメ1:第4話「熱きこぶしに涙をながせ!」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

原作では、ジョーの詐欺に白木葉子は登場せず、この時、チビ連に計画を話した後に廃ビルにマスコミを呼んで、「自分たちは閉鎖された孤児院の出身で、バラバラに里子に出された今も子供たちはすぐジョーの所に集まってきてしまう。子供たちの面倒を見たいが金がなくて…」という作り話を聞かせて、新聞掲載→寄付金集めという流れです。

アニメでは、まず葉子を巻き込んで詐欺を働いてから、(白木邸で同じ話を葉子に聞かせて、葉子を通じて新聞社を呼ぶ)チビ連を廃ビルに案内して自分の計画を話しています。

これは詐欺の後なので、廃ビルの金庫にはお金がたんまり。

ジョーは、子供たちと揃いのスーツをあつらえるため、その金を持ってオーダメイドの店に出向きますが、そこに葉子が現れ、「そこに手をついて謝るのです」と迫ります。

この時、葉子からジョーへの初ビンタが見られます。

葉子は、「謝れば今度は警察沙汰にはしない」と言いますが、もちろんジョーは謝りません。

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