「あしたのジョー」を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返って行きます。

いよいよ白木葉子が登場します。




エピソード

ジョーがマスコミに「自分たち(ジョーとドヤ街の子供ら)は、同じ孤児院の出身だが、そこが閉鎖されて行くアテがない。子供たちを守ってやりたいが金がなくて…」と窮状を訴え、全国から多額の寄付金を集める話です。

この詐欺が、ジョーと白木葉子の出会いのきっかけになります。

作戦は大当たりして、ジョーは大金を手に入れてしまいます。
でもさ、バレないわけないじゃん…

舞う万札

該当箇所

コミック:1巻P.121~127
(漫画の中でジョーと葉子が初めて会うのは2巻のP.9)
アニメ1:第3話「けものよ牙をむけ!」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

事件への白木葉子の関わり方

原作の葉子は、ジョーの話を新聞で読んで多額の寄付をした財閥令嬢というだけですが、アニメでは、ジョーが葉子を詐欺のダシに使います。

アニメでのジョーと葉子の出会い

その頃葉子は、定期的に山谷を訪れ、子供たちにお菓子やおもちゃをプレゼントする慈善家であり、下町の天使と呼ばれていました。

それに目を付けたジョーが、後日子供らを伴って白木邸を訪れ「この孤児たちを助けたいが金がない。お嬢さんは可哀想な者の味方だと聞いて相談に来た」と話します。

お嬢様育ちで世間知らずの葉子はそれを信じ込み、懇意にしている新聞社に連絡してマスコミの力で全国から寄付が集まるように手配してしまいます。

葉子もマスコミも単純すぎるけど、ジョー、これは悪いだろ。確かに、貧乏な子供たちにわざわざ手渡しでモノを恵んでいる葉子は、うざー!だけどさ。

その数日前、ジョーの方は葉子を一度見ています。

葉子がいつものように山谷で子供たちにお菓子を配っていたときです。

慈善家女性が来ていると聞き、オールドミスの選挙運動だろうと鼻白むジョーを太郎とサチが、彼女はとても優しい人だと言って案内。
3人が角を曲がるとそこに葉子がいるのですが…

この時、葉子がジョーの目に入った途端BGMが止まり、太郎の「どうだい?べっぴんだろ」という声もジョーの耳には入っていないような雰囲気です。

太郎がもう一度「べっぴんだろう」と言うと、数秒の間を置いてからようやく「へっ!たいしたことねぇよ」と答えるジョー。

これは…

いわゆる「稲妻に打たれた」という状態では?

ジョーは葉子に一目惚れした?
だとすれば寄付金詐欺は、決して手の届かない深窓令嬢への恋慕がゆがんだ形で発露したものとも取れますが…

普通はそういう場合、いじめるとか、からかうとかの行動に出るものでしょうが、ジョーのスケールの大きさがそれを許さず寄付金詐欺に?大きすぎるだろ!

違うんだよジョー、その人は最後にあなたを…
はぁ、あの日のジョーにそう教えてやりたい。考えても仕方がないことですが。

物語の最後まで、ジョーが葉子をどう思っていたのか明らかにされることはありません。

個人的にはジョーは、自分には恋愛沙汰など縁がないと決め付けていて、誰かに対する明確な恋愛感情を自覚したことはないように感じています。

でも、美人を見てドキっとする。そんな体験がジョーの人生にあったのなら、うれしいなと思います。

原作では逮捕後、裁判所で初めて出会う

原作では、葉子が山谷を訪ねる場面はなく、サチたちもまだ葉子のことを知りません。
ジョーと葉子が最初に会うのは、ジョー逮捕後の裁判所なので、2巻に入ってからになります。

葉子は、多額の寄付(10万円)をしていたとのことで、事件に関心があったのでしょう。
ジョーの裁判を傍聴に来ていて、それがふたりの初対面になります。

こちらでもジョーは、傍聴席に座る葉子を不思議そうにじっと見ていますが、元々近親者のいないジョーのことです。
段平たちのほかに傍聴に来る者など心当りもなく「誰なんだろう?」という気持ちが強かったように思います。

あるいは、もしかするともしかしたら…近親者の誰か(まだ見ぬ姉とか)が、こっそり見に来たのかと想像したかもしれませんが…うーん、どうでしょう?

誰も来ないと思っていたところへ知らない女性が来て驚いていると取るほうが自然かな?

段平との出会いは殴りあい。葉子とは詐欺。

物語のキーパーソンとなるふたりとジョーの出会いは、どちらも酷いものでした。
この後の力石徹とも、かなりアレですが。

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