【あしたのジョー全出来事4】ジョー、鬼姫会から慰謝料をせしめる
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いなどなど確認しながら振り返って行きます。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので、「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
今回は、ジョーが鬼姫会に乗り込み、怪我をした段平の慰謝料を請求する話です。
エピソード
乱闘でジョーをかばって大怪我をした段平の慰謝料をとろうと、鬼姫会に乗り込むジョーでした。
「100万と言いたいところだけど30万にまけておく」とふっかけ、結局3万円をせしめたジョーは、その3万を手に段平のバラックを訪ねます。
全身に包帯を巻いて寝込んでいる段平に「慰謝料をもらってきてやった」と言って3万渡したものの、手数料として2万円を抜き取り、かえって段平を怒らせ…
なにやってんだか
なぜジョーは段平に1万円を渡したのか
一見ひどい話のようですが、この慰謝料について段平はまったく知らなかったのです。
何も言わずに全額3万をポケットに入れてもバレるはずがありません。
自分のために大怪我をした段平を捨てておけなかった?
それにしても、なぜわざわざ3枚の万札を見せてから2枚抜き取るのか。
自分の手柄は1万ではなく3万だと強調したかった?
飼い主に獲物を見せに来る猫か、あんたは。
ジョーの方も実は少しだけ段平に興味を持っていたのかもしれません。
鬼姫+刃物になった時の段平のパンチで、ジョーはダウンしているのです。
元ボクサーのパンチのすさまじさを知り、その男が自分にボクシングを教えたいと言っているわけです。
ジョーは、もっともっと強くなりたかったでしょうが、素直に「オレにあのパンチを教えてくれ!」と言い出せるキャラでもないですし。
それに…
親の顔も知らないジョーは、誰かに命がけで守られたことなどこれまで一度もなかったでしょう。
いずれにしても、この矢吹丈という少年は、意外に根はいい奴でナイーブさを隠し持っていて、ちょっと可愛いトコもあるのかも…と思わせるエピソードです。
ドヤ街のガキどもに悪事の片棒担がせてる時にこういうのもアレですけども…
該当箇所
コミック:該当エピソードなし
アニメ1:第2話「四角いジャングルに生きろ」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
原作にはない場面です。
鬼姫の夜、ジョーが警察に連行されるのは、どちらも一緒ですが、その後の慰謝料請求はアニメだけ。
警察に拘束される場面にもちょっとした違いがあります。
原作の段平はジョーと一緒に連行されて、ふたりで一晩留置所に泊まっています。
アニメでは拘留されたのはジョーひとりで、段平はジョーの身元引受人でした。
警察署の名前が「泊橋警察署」となっていて「泪橋じゃないのかな?」と思わせるのは、アニメだけです。
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