【あしたのジョー全出来事153】カーロス飛行機のタラップ踏み外す
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
飛行機のタラップを上がるカーロスを、大勢の人が見送っています。
誰もが、カーロスの世界タイトルの獲得を祈っていることでしょう。
カーロスは振り返り、もう一度手を振ろうとしますが、足元が狂ってタラップを踏み外します。
見送りの人々もカーロス自身も、少し離れたところで見ているジョーも、そのアクシデントを重大なこととは思いません。
ただロバートだけは、愕然としています。
「あしたのジョー」の色合いが、また変わる瞬間でした。
次にジョーが心から満ち足りた気持ちになるのは、最終ページ、最後の1コマ。
それまでは、一度もありません。一度もです。
該当箇所
コミック:14巻P55~64
アニメ2:第12話「吹雪の夜…その果しなき戦い」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
ほとんど一緒ですが
ジョーの見送り場所と台詞が違う
原作のジョーはデッキで、アニメのジョーはカフェでこっそり見送っていることくらい。
これはたいしたことでもないのですが、原作では、ジョーがひとりで男の友情というものについて呟いています(長い独り言)。
世界タイトル…
なんとしても獲れよなカーロス
長い滞在だったようだが…ついにおまえさんとはろくすっぽ口も利くこともないままに終わった
顔さえ突き合わせればただひたすらになぐり合うだけでな
だけど…
あの懐かしい力石の場合にしてもそうだったが
互いの血と汗をたっぷり吸い込んだグローブで
徹底的にぶちのめし合った仲ってもんは
百万語のべたついた友情ごっこに勝る男と男の魂の語らいとなって
おれの体になにかを刻み込んでくれた…
KCコミックあしたのジョー(14)P60-61 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
ジョーのダメージ度が違う
原作では、あたりを見回してジョーを探すカーロスにロバートが、打ち合いは互角に見えてもカーロスの方がパンチが重い。矢吹は今頃病院だろうと言っています。
実際カーロスの顔は、絆創膏だらけではあるものの変形はしていません。
一方のジョーは、ひどい顔です。
よくこの状態で見送りに来たなと思うくらい。
あんな人が京成スカイライナー乗ってたらビビるわ。
アニメには、ジョーとカーロスの序列を意識させる台詞はありません。
ジョーもまだ見られる顔です。
というよりアニメでは、この次の回がお正月なので、カーロスは、大晦日の試合を終えてその夜のうちに空港まで移動して帰ったということなのですよね…
まあいいや。