【あしたのジョー全出来事154】カーロス去ってジョーと葉子、紀子と西
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
アニメ2では、カーロス戦が大晦日だったので、試合を終えて新年です。
ジョーのところへ白木ジムの新年パーティの招待状が届いていますが、ジョーは、まだ体がだるいと言って欠席します。
丹下ジムのメンバーが顔を出さないまま白木ジムのパーティは、盛況に終了。
帰りの車で幹之介は、葉子に「矢吹くんも立派に立ち直ったのだから、もうジムからは手を引くのがいい」と言いますが、葉子は、「まだ続ける」と答えます。
幹之介は、「矢吹くんが現役でいる間はボクシング界に留まるつもりなのか」と問い、何も答えない葉子に「彼は男でお前は女だ。いつか必ず辛い目にあう」と続けます。
幹之介は、葉子がジョーを好きになったと感じているようです。
ジョーはジョーでどうも葉子に関して何かを思っているふう。
パーティに行かないと言うジョーに段平は、せっかく高い金を払って一流ホテルのパーティを開いてくれるのにと言うのですが、ジョーは、あの女は金持ちなんだよと返します。
その言い方がなにやらトゲトゲしいのです。
何を思っているのか…
昨夜のカーロスとの試合が実現したのは葉子のおかげ、もっと言ったら葉子が金持ってたからできたことなのに。
間にカーロスがいなくなってジョーと葉子だけになると、また棲む世界の違いが浮き彫りになって複雑な気持ち?
今のジョーは、金持ちを羨ましいとは思っていないでしょう。
ホテルのご馳走より段平のお雑煮の方がずっといいし。
でもジョーには、金持ちに対する敵愾心のようなものがあるように見えるのですよね、最初から。
カーロスとのことで魂が近づいたように感じても結局あいつは敵側の人間と思った?
確かに金持ち側であることに間違いはないけどさ、いいじゃん別に金持ってたって。
ココのジョーの心境は分かりませんが、2期のアニメは原作の連載が終わってからつくられたものです。
つまり、制作陣はホセ戦前後のジョーと葉子何を言って何をするのか全部知っている状態です。
アニメ2は、ジョーは葉子を好きだったという前提で作られているように見える箇所がいくつかあって、これもそのひとつなのかな?と思います。
だとすれば、「あの女は金持ちなんだよ」は、「(どうせ手の届かない別世界の住人なのだから)好きになったりするな」と自分を戒めていることになります。
一方紀子は、西とふたりで映画を見に出かけますが、帰りの電車で西に「矢吹くんの誕生日はいつ?」と尋ねます。
物心ついた時には孤児院暮らしだったというジョーは、親も出生地も分からず、誕生日も不明です。
知っているはずなのに何故そんなことを聞くのか。
西は紀子に問い返しますが、紀子は何も答えません。
該当箇所
コミック:該当箇所なし
アニメ2:第13話「丹下ジムは…不滅です」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
アニメ2だけのエピソードです。
白木ジムの新年会は、カーロスvs.矢吹戦の打ち上げも兼ねているらしいのですが、原作では、カーロス戦後にパーティはなく、話は一ヶ月後に飛びます。