【あしたのジョー全出来事91】ジョーのダブルクロスと力石のアッパー 試合終了
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
力石ー矢吹戦の決着がつきます。
エピソード
力石の両手ブラリに両手ブラリで応えたジョーは、確かに天才的ではあるのですが、試合は最終ラウンド、このまま試合が終わって判定になれば間違いなくジョーの負けです。
先に動けばトリプルクロスを喰らうと分かっているはずのジョーですが、判定を思うとじっとしていられません。
ジョーの考えはこうです。
まず左ストレートを出すと力石はそこに右をクロスしてくる
↓
力石の右腕を左の肘で弾き飛ばしながら右ストレートを打つ
↓
力石は左ストレートをクロスしようとするだろうけれども…
↓
自分のストレートはウルフよりも早い
トリプルクロスを許す前に力石を倒しているはず
ウルフ金串のやったダブルクロスをやるけれども、ウルフよりもスピードのあるパンチを出せるからトリプルを食らわず、ダブルクロスで力石を倒せると。
間違ってはいなかったのかも知れません。
力石の狙っているのがトリプルクロスだったのならば。
ジョーは左ストレートに行きます。
力石が右をクロスさせたので、それを弾き飛ばして即座に右ストレートを…
成功したはずでした。
でも、繰り出したグローブの先に力石がいません。
力石は、ジョーの右をよけて下に沈みこんでいます。
気づいたときには遅く、力石の左アッパーがジョーを宙に舞いあがらせていました。
これが力石のトランプカード。
ジョーの性格まで考えつくした、力石だけにできるフィニッシュでした。
「終わった…なにもかも…」
レフェリーまでが呆然と立ち尽くすリングで力石は呟き、矢吹丈は初めてテンカウントを聞くことになりました。
試合の詳細はこちらに
丹下段平は何度「立つんだジョー!」と言ったか 矢吹丈全52ダウンから検証#力石戦(バンタム級)
ところでジョーは、ダブルクロスの練習ってしてないですよね。
クロスしてくる腕を弾き飛ばすほうの立場をやったことはないはずで…これ、アドリブのぶっつけ本番?
ウルフやってたアジア拳始まって以来の秘密特訓とかの騒ぎは…
該当箇所
コミック:8巻 P.191~203
アニメ:第50話「闘いの終り」~第51話「燃えつきた命」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
特に違いはないです。
次。ジョーは、いっそ晴れ晴れとした心境で力石に握手を求めに行きますが…