【あしたのジョー全出来事15】少年院へ送られるジョー、ビビる西
「あしたのジョー」を漫画とアニメの違いから振り返って行きます。
今回は、裁判を終えて特等少年院へと護送される途中で西と再会する場面です。
エピソード
ジョーは、特等少年院に1年1ヶ月収監されることになりました。
護送車の扉が閉まり、ひとりになると、床に突っ伏して泣き出します。
物語の中では、ジョーが泣く場面はこれが初めてです。
ジョーが泣いたとこリストはこちらに
護送車の中で(アニメでは船の中)ジョーと西が再会。
西は、「これから入る東光特等少年院が怖くてたまらないのだ」と打ち明けたのでした。
話をするうちに、ふたりの間で脱獄の計画が持ち上がります。
ジョーは、これまでおもちゃも本も親の愛情さえも人並みに与えられたものはなかったが、自由だけは拳でもぎ取ってきた。その自由を奪われたら何が残るんだ(文意)…とつぶやき、15歳にして孤独と自由が表裏一体であると悟っていることを伺わせます。
該当箇所
コミック:2巻 P.29~39
アニメ1:第7話「狼を裁くな!」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
東光特等少年院の立地が違う
漫画では裁判所から少年院まで陸路で移動しているので、本州のどこかであろうと思われますが、アニメの少年院は、海を渡った島(段平は野菊島と言っていて、葉子から届く葉書には「東京都伊豆七島東島」とあります。実際には伊豆諸島にはこういう名前の島はありません)にあり、アルカトラズのような雰囲気です。
ジョーと西が同乗する乗り物が違う
原作では、裁判所の前から乗せられた護送車で、他には誰もいないと思ったジョーが泣いていますが、暗闇に目が慣れると奥に誰かいるのが分かり、それが西でした。
アニメでは、護送車ではジョーひとりでしたが、その後乗せられた船で西と一緒になります。
原作での西は、ジョーが激しく泣いていたことを知っていたことになります。
物語の最後まで、西がこのことを口外する場面はありません。
次が東光特等少年院初夜です(力石とジョーが会うのは次の次)
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