「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。

力石ー矢吹戦第3R、ジョーは戦法を変えますが…




エピソード

アッパーをよけているだけではジリ貧と気付いた矢吹陣営は、新たな作戦に出ます。

力石がアッパーを空振りした隙を狙って懐に潜り込み、ショートフックを連打するという作戦です。

ジョーは、持ち前の敏捷さで力石に接近するのに成功。連打を受けて力石はふらつきます。

でも力石は、そのうちお前は手も足も出なくなると言って笑っています。

やがてショートフックの打ち合いになりますが、力石はふいにバックしたと思うとまたアッパーで攻めてきます。

ジョーとしては、ますます接近戦に持ち込むほかないと考え、空振りしたタイミングをついて飛び込みますが、それが力石の狙いでした。

力石の胸元へつっこむとそこへストレートが入り、ジョーは弾き飛ばされるようにダウンします。

この試合最初にダウンしたのは、ジョー。
第3Rの出来事でした。

アッパーをスウェイ・バックでよけた姿勢から相手の懐に入るためには、素早く上体を起こしてその勢いで倒れ掛かるしかありません。

その向かってくるベクトルを利用した力石のカウンターパンチです。

何が起きてダウンさせられたのかジョーには分かっていますが、もう一度挑み、もう一度倒されます。

アッパーを避けていては強いパンチが出せず、接近しようとするとカウンターで吹っ飛ばされる。

ジョーにはもう出来ることがなくなりました。

両者のダウンを段平の様子とともに集計してみた記事はこちらに
丹下段平は何度「立つんだジョー!」と言ったか 矢吹丈全52ダウンから検証#対力石戦(バンタム)

該当箇所

コミック:8巻 P.116~140
アニメ:第49話「果しなき死闘」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

原作の力石はよくしゃべる

この試合の力石は全体によくしゃべるのですが、原作ではその傾向が顕著です。

原作だけにある力石のセリフに、少年院の青山の名が出てきます。

おまえのスウェー・バックを見ていると
少年院時代に青山がやったこんにゃく戦法を思い出すぜ

KCコミックあしたのジョー(8)P131 (c)高森朝雄・ちばてつや2012

なぜこれを言ったのでしょう?

ただの雑談的なネタと思える状況ではないし(笑)

青山のこんにゃく戦法にジョーは手を焼きましたが、試合は青山の負けでした。

防御やフットワークを使ったことでジョーが青山を上回ったからですが、今現在、力石の技量は、あきらかにジョーに勝ります。

そこから辿りつくひとつの結論をジョーに思い起こさせようとした?

力石の胸中は分かりません。

でも、ジョーと力石の共通の思い出が語られることで、この試合の奥行きを改めて感じる場面でした。

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