「あしたのジョー」を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返って行きます。

今回は、少年院でのジョーと力石の試合開始から終了までです。




エピソード

試合開始から、何度もジョーはダウンします。

第2Rに入ると試合は、いよいよ凄絶になってきました。
ジョーが立ち上がってしまうから。

立ち上がり、また倒され、立ち上がり、また…

ジョーはもう、パンチを出すことすらしていません。ガードなど元々知りません。
ただパンチを受けているだけ。打たれるために立っているだけ。

力石の攻撃は容赦なく続いています。

戦う意思はまるで衰えていないジョーですが、もう目があまり見えていません。

リングを右往左往して力石を探すありさまです。

こんな状態でありながら、負けてはいないこの男は一体なんなのか。
この時、力石の心理に変化が起きます。

この惨劇にカタをつけようと、突進してくる力石。

これこそが段平の狙い。待ち望んだ瞬間ですが、ジョーは半死半生です。

こんな状態でクロスカウンターが出せるのか…

リング上の時は止まり、ふたりは同時にマットに倒れます。

該当箇所

コミック:3巻 P.76~134
アニメ1:第14話「KOゴングはまだか!」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

原作では1R終了後に教官が試合の中止を提案する

原作では、1ラウンドが終わったところで少年院の教官が試合を中止しようと言い出します。

両者の実力の差が大きすぎ、これでは残酷趣味なので、TKOで力石の勝ちにしようと。

葉子が、残酷趣味などというのはおかしい。祖父白木幹之介が実業界で成功したのはボクシングで根性を培うことができたからだと反論して、試合は続行されることになります。

席を立つ葉子にジョーが言う言葉「首謀者」

2R途中で、あまりの凄惨さに中座しようとする葉子をジョーが呼び止めます。

この時のジョーのセリフは漫画もアニメも大部分が同じですが、漫画には「あんたはこの試合の首謀者なんだから」という言葉が入っています。
アニメにはありません。

「首謀者」という言葉は、ジョーの最後の試合の日に葉子が思い出す言葉でもあり、また、見方によっては、葉子は(本人たちの意思とは関係なく)ジョーの人生そのものの首謀者のようになっていく存在でもあり、このセリフは重要なキーワードになるものです。

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