「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。




エピソード

カーロスをパンチドランカーにしたのは、ジョーではありませんでした。

キニスキー博士の撮ったカーロスの頭部レントゲン写真には、無残なひび割れが、はっきりと写っています。

そしてこのヒビは、直線的な打撃で生じるものではなく、ホセの使うコークスクリューパンチによってのみ起こりえる損傷であるとキニスキー博士は説明します。

カーロスの症状は、ホセとの試合に起因するもので、東京でのジョー矢吹戦ですでに壊されていたという定説は、誤りであったと言うのです。

それを聞いて葉子は、丹下ジムへ速達を送ります。

ホセも怖がっていたカーロスをパンチドランカーにしたのはジョーだという事実が、ホセ戦における唯一の拠り所だと考えている段平は、おおいに慌てますが、ジョーは受け流します。

葉子の手紙には、「もっとショッキングな事実を伝えなければならない」とも書かれていて、「できるだけ早く話をする機会を作ってほしい」と結ばれています。

この日からジョーは、ますます葉子を避けるようになります。

該当箇所


コミック:19巻P159~173
アニメ2:第42話「衝撃…葉子の予感」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

知らされる内容は、すべて同じです。

アニメでは、ジョーがカーロスとホセの試合をビデオで見ています。(第16話「遠い照準か…世界への道」)

録画の中でカーロスがダウンするパンチは、コークスクリューに見えます。

原作には、ホセーカーロス戦は、試合後の様子しか描かれていません。

VTRを見るジョーが、試合開始直後から、つまりホセから一発も受けないうちから、カーロスの大振りを不審に感じていたのは、なんでなん?と思わないでもないですが…

ロバートの、「ジョー矢吹との試合以来、階段の上り下りにも支障をきたすほどだったのだ」という談話をあわせて考えると、

ジョーとの対戦後、カーロスに軽い症状があったのは確かなのかもしれません。
飛行機のタラップを踏み外すこともありました。

しかし、ハリマオ戦に現れたカーロスのような状態ではなかったと…そりゃそうですよね。

違約金などなどの問題があるにせよ、あの状態の選手を試合に出すはずがありません。

とは言え、カーロスを廃人同様となるまでに破壊する決定打となったのは、ホセのコークスクリューパンチだったとことでしょう。

でも、だとすると…

ホセ戦前のカーロスの

「階段でつまづく程度の異常はあるものの試合には出られると判断されておかしくない状態」

とは、今現在のジョーと同じです。

カーロスのパンチドランク症状をどう解釈しても、結局、次のタイトルマッチでジョーがホセに勝つと予想する合理的な理由がほとんどないことに変わりはありません。

まあいっか。

勝てない相手に向かっていく気分は、そう悪くないものです。

今の問題は、もっと別のこと、もっと重大なことです。

次の記事