「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。




エピソード

ジョーを乗せたテレビ関東の車が、東京体育館へ向かっています。

今日はハリマオとの試合です。

ジョーとハリマオ。

ふたりとも試合前計量をパス。

ジョーは、いつになく陽気で、ハリマオは、チョコを齧っています。

歩道橋にひとりの男がいます。

浮浪者のように見える薄汚い身なりの外国人。

力のない目と無精ひげで、ぼんやりしながらうっすらと笑っている男の持つ破れた傘を、雨が叩いています。

雨が降っています。

雪よりも冷たい雨が。

該当箇所

コミック:18巻P212~終り
アニメ2:第38話「意外な訪問者…ゴロマキ権藤」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

原作のジョーはスーツを着ている

どういうわけか、原作ではスーツで計量に向かいます。

ジョーがスーツを着るのは、このときだけ。他にはありません。

出かける直前まで練習していたジョーに、後輩がうやうやしく着替えを差し出すコマがありますが、渡されたのがスーツだったということなのか。

スーツ持ってるのに西の結婚式には、いつものカッコで行ったのね。

もしかしたら…

結婚式にこれまでずっと着ていた服で行ったのは、変わっていく西や紀ちゃんに対する、おれは変わらないよというメッセージが込められていたの!?

いえ。ふたりにそう伝えたかったのではなく、ずっと変わらずにいるという決意を自分自身に刻みつけたかったとか。

原作「あしたのジョー」は、登場人物の服装に凝っている作品です。

ジョーがいつも同じ服を着ているので分かりにくいのですが、葉子は、作品の中で二度同じ服を着たことがありません。

この後に出てくるカーロスとの現況の落差を表現していると考えるのが一般的かと思いますが…

ハリマオ戦後、ジョーがカーロスのボタンをはめてやることが出来ずに愕然とするシーンが出てきますが、あの時からずっとボタンがかけられないままでいるからスーツを避けたと、とれなくもないです。

ハリマオ戦でスーツを着せたジョーを、普段着で結婚式に行かせたことに、何か意味があるような気がしてなりません。

原作では東京体育館に向かう葉子がカーロスを見かけている

葉子は、会場へ向かう車窓からカーロスとよく似た外人を見つけますが、こんな場所にいるはずがないと思って通り過ぎてしまいます。

原作のカーロスは、歩道橋の階段に座り込んでいて、「そこをどけ」と通行人に傘でつつかれています。

アニメでは、歩道橋の上で道路を眺めながら「雨に歌えば」を口ずさんでいて、誰からも気に止められていません。

 

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