「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。




エピソード

ジョーと段平と葉子の3人でファイヤーダンスを眺めていましたが、葉子がジョーを砂浜に誘い、段平をテーブルに残して夜の海辺を散歩します。

該当箇所

コミック:17巻P71~74
アニメ2:第30話「偉大なるチャンピオン…ホセ」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

全然違います(笑)

どちらにも、ジョーと葉子がハワイのビーチで話す場面はあるのですが、ふたりの心境も話すこともまったく違っています。

ホセとの契約が済んでいるかいないか

原作でふたりが夜の海辺を歩くのは、葉子がホセの興行権の独占契約を手にした後です。

ジョーのいるマウイジムを訪れた葉子が、段平とジョーを食事に誘い、ファイヤーダンスの店で契約の件を話すのですが、ジョーは、葉子の行動に腹を立てています。

海でのふたりのやり取りは、なぜそんな契約をするのだというジョーの詰問と、ビジネスだという葉子の答でした。

つまりホセとの契約のことをけんか腰で問うジョーと、それをいなす葉子という、いつものふたりです。

アニメでは、この時まだホセは契約にサインしていません。

防衛戦を終えたジョーと段平、葉子の3人で試合の勝利を祝うディナーをしている途中でジョーが、ホセとのビジネスとはなんなのか質問します。

答をはぐらかす葉子の「海辺を散歩しましょう」という提案に応じてふたりは、席を立ちます。

ジョーは、葉子が海で、ホセと何をしようとしているのか話すものと思い込んでいて、「早く言えよ」と急かしますが、葉子は、「ホセの話をするなんて言っていない。散歩しようと言っただけ」と言います。

ジョーは、きょとんとしていますが、葉子が構わず歩き出すので後ろをついて歩き、やがて葉子の車の運転席に乗り込み、葉子を助手席へ呼びます。

アニメでは、ハワイでもジョーはレンタカーを借りていません。運転したことはなく、勘でMT車を発進させます。

本当に本当にあんたはすごいよジョー。

でもすぐにハンドルを誤り、車は砂浜でスピン。

ようやく停まった車の助手席で葉子は笑っています。

ふたりの笑い声の他には波の音だけ。この後のことはご想像にお任せといったところですが…

ジョーだからさ…手ぶらで帰ったでしょう。あーあ。

「お腹にいるのよ矢吹くんあなたの子が」

これならあるいは引き止められたかも…いえ、無理ですね。

子供がいてもジョーは、ホセと試合して、同じ結末になっていたでしょう。

パンチドランク問題が浮上しているかどうかが違う

アニメでは、単純に楽しいエピソードであるハワイの海ですが、原作では、砂浜に残ったジョーの足跡に葉子が気付きます。

葉子自身のまっすぐに続く足跡の横に並んだジョーの足跡は、明らかに蛇行していて、キニスキー博士の話していたパンチドランクの徴候と一致しています。

葉子は、ヤシの殻につまずいての転倒やボコボコなレンタカーの状態から、ジョーのコンディションに不安を感じていて、ホセに一発で倒されたことも症状の現われではないかと疑っているフシがありました。

原作での砂浜エピソードは、ジョーの足跡を葉子と読者に見せるためのものなのです。

 

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