「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。




エピソード

チャンピオンが逃亡しました。

タイトルマッチ後の診察を嫌がって病院を抜け出し、そのまま帰ってきません。

どこかをふらついて、ようやく帰ってきたジョーでしたが、ジムで倒れてしまいます。

ふいにパタンと後ろに倒れ、目を開けたまま気を失っているみたいです。すごく怖い倒れ方。

往診の医師は、「過労だ、しばらく安静に」と言いますが…。

医師が注射器を取り出すと、ジョーは、跳ね起き、コートをひっ掴んで逃げてしまいました。

注射を怖がっているふうに見えますが、怯える顔が尋常ではありません。

そんなに怖いか?注射が?

この時ジョーはもう自分の体に気付いているはずです。

診察を嫌うのは、異常がバレるのを恐れていると分かるのですが、栄養剤射たれたからって何にも知られることはないでしょうに。

注射器と言うのは病を象徴するアイテムでもあるので、それを使われたら後戻りできなくなる、病人になりきってしまうような気がして避けたかったのかな?

いや…もしかして「男の世界」を表現しているのか?

注射を怖がるって、男の人しかやらないことだし。

該当箇所

コミック:16巻P125~150
アニメ2:第40話「燃えろジョー…標的が近い」(注射はない)

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

ジョーの症状の進行度が違う

アニメでジョーが倒れるのは、ずっと後の第40話です。

ジムの後輩とロードワークしている最中に突然意識を失います。

それまでの間に視聴者には大体察しがつくようになってはいますが、突然倒れるほど悪化するのは、ハワイ遠征もハリマオ戦も終わった後です。
(ハリマオ戦直後の転倒はアニメにもあり)

原作では西と紀子がジョーにお祝いの品を持ってくる

ジョーの行方不明中に西と紀子が、丹下ジムへやって来ます。

紀ちゃんは、パーマをかけて大人っぽくなっていて、段平は、すぐには紀子と分からなかった様子です。

ふたりは、ジムの中へは入らず、ジョーへの贈り物だと言って包装紙のかかった箱を段平に渡して帰ります。

デパートで買ったふうな他人行儀な包装紙と紀子との連名が、山谷の人間関係の変化を示しています。

西と紀子が新車にドヤの子供たちを乗せて去っていくとき、本当はもうジョーは帰ってきていたのです。

寂しげな顔で車を見送るジョーに気付いた段平は、紀ちゃんもお前を好きだったけれど、お前が見向きもしないから…と言っています。

段平は、心ひそかに、いつかジョーと紀ちゃんが結婚したらいいなと思っていたかな?

ちばてつや氏は、そう考えていたみたいですが。

詳しくはこの本に→ ちばてつやとジョーの闘いと青春の1954日【電子書籍】[ ちばてつや ]

ジョーの答が奮っています。

まあいってみりゃあ世間にゃ
男には女が 女には男が
お互い掃いて捨てるほどいるってこった

KCコミックあしたのジョー(16)P139 (c)高森朝雄・ちばてつや
2012

この際聞かせてもらおうじゃないの、矢吹丈の恋愛観というやつを。

しかしな

ホセ・メンドーサは世界にたった一人きりしかいねえ…!

KCコミックあしたのジョー(16)P139 (c)高森朝雄・ちばてつや2012

そっち行っちゃうのね。

その後は、ホセと試合させろの一点張りです。

金との試合の翌日なんじゃないかと思うのですが、数日はたっているのかな?

アニメでパーマ紀ちゃんが初めて登場するのは、もっと後、第40話「「燃えろジョー…標的が近い」です。

西と紀子が結婚を報告するためにジムへ来ます。その時が初パーマです。

アニメでジョーが倒れるのも同じ第40話なのです。

ジョーの身体の異変と、周囲の人々の大人への変化。このふたつは原作でもアニメでも同じ時に起きています。

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