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【あしたのジョー全出来事188】東洋太平洋チャンピオン矢吹丈

2018年8月5日

「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。

エピソード

第6ラウンド。

ジョーは、金に負けてはならない理由を知ります。

力石です。

力石も飢えていた。力石は食べられる状況にありながら食べなかったという事実です。

力石徹は男の戦いを全うし
おれとの奇妙な友情に殉じた

(中略)

人間の尊厳を男の紋章ってやつを!
つらぬき通して死んでいった

(後略)

KCコミックあしたのジョー(16)P105~106 (c)高森朝雄・ちばてつや2012

長話病に感染してる…まあいいや

ジョーは、猛然とラッシュをかけます。

負けることは出来ないのです。勝つしかありません。

金に負けたら、本当の意味で力石が死んでしまう。
勝たなければ力石が死ぬ。

実況は、「物の怪に取り憑かれたような激しいラッシュ」と叫んでいます。

金が、この試合ではじめてダウンしました。

ジョーの思わぬ覚醒に愕然とする金は、ダウン以上に深いダメージを負っています。

呪いは効いていたはずなのに
舞々を受けて立ち上がった者はいないのに

試合は、突然終わります。

打ち合いで頭を切ったジョーの顔に血が滴り落ち、金はパニックを起こします。

やかましい金をジョーのパンチが場外へ叩き落し、試合終了。

新チャンピオン誕生です。

ジョーがチャンピオンになりました。

チャンピオンベルトを高く掲げるジョーは、観客にベルトを見せているように見えますが、違います。

ジョーは、空の力石に見せていたのです。

力石よ…

おまえのくれたチャンピオン・ベルトだぜ

KCコミックあしたのジョー(16)P124 (c)高森朝雄・ちばてつや2012

試合のダウンをリングサイトの状況から振り返ったものはコチラに
丹下段平は何度「立つんだジョー!」と言ったか 矢吹丈全52ダウンから検証

該当箇所

コミック:16巻P101~124
アニメ2:第25話「第6ラウンド…奇跡が起った」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

アニメではリング上でジョーが泣いている

第6R、金を追い詰めながら、「おれの力石徹のためにもお前なんかには負けられない」と言って涙を浮かべています。

試合中に泣くわ悟るわぶっかけるわ。金は金で発狂するし。

実にエモーショナルなタイトルマッチなのでした。

減量に成功したと信じて颯爽と泪橋を出てからまだ半日くらいしか立っていないのですよね。

長い一日でした。

原作では試合後にジョーが葉子を探す

勝利が決まり、段平もジムの後輩もジョーにかしずいて祝福していますが、葉子の姿が見えません。

ジョーは、葉子はどこへ行ったと周囲を見回しています。

服ずぶ濡れだから帰ったんじゃない?

別に服はどうでもいいけどさ、喜びの場面に頭から水かぶった人が立ってたらなんか気まずい空気になりそうでイヤだからさ。私なら急いでその場を立ち去るね。

ジムの後輩達が「あれは先輩と葉子さんのプレイなんだな」と思っていたらどうしようかと、ちょっと心配だよ。