【あしたのジョー全出来事187】ジョー、棄権を要求する葉子に水ぶっ掛ける
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
舞々を受けてなお立ち上がるジョーでしたが、とても試合を続けられる状態には見えません。
もっとも今日のジョーは最初から「とても無理」なコンディションなのですが…。
ジョーの背後から葉子が段平に言います。
なぜタオルを投げないのかと。
このままでは、無理な減量後の打撃戦で死んだ力石と同じ結果になると。
あれこれ手出し口出しすることが多く、そのたびにジョーを怒らせてきた葉子ですが、この日の葉子の行動は、以前のウザ葉子とは、ちょっと違います。
葉子は、力石の死に責任を感じています。
すべて力石が望んだことと分かっていても、減量や試合を止めることが出来る立場にあったのに止めなかった自分をあれからずっと許せずにいるのでしょう。
葉子が、あれで良かったんだと知るのは、物語の最後の日です。
「力石」という名前を聞いて、ジョーは何かを感じたようです。
そのときにはまだ何か分からない何かです。
葉子は、まだ段平を責め立てています。
ジョーが怒ると分かった上でやっていることなのですが、ジョーもまた、黙れと言ったくらいで黙る葉子ではないと知っています。
葉子の頬に水がぶち当たります。
ジョーが、瓶の水を葉子に掛けたのでした。
まさかこんな怒り方するとは…。
ジョーは、タオルをちらつかせる段平をロープの間から叩き落してリングへ出て行きます。
戦況は相変わらず、ジョーの絶体絶命は続きますが、ジョーの胸にはある言葉が灯っています。
「力石」
該当箇所
コミック:16巻P97~101
アニメ2:第25話「第6ラウンド…奇跡が起った」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
起きることは全部同じです。
原作のほうがジョーの怒りの台詞が長く、タオルを投げたら段平と葉子を殺すという言葉に続けて、葉子に、女がしゃしゃり出てくるなと、男の世界を匂わすことを言っています。
KCコミックあしたのジョー(15)P99 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
確かにね、試合の最中によそのジムの女会長が来て、タオル投げろとか言い出したら怒るのも無理ないけどさ…
クドクド怒るのか水か、せめてどっちか片方にしてやってよ。
付録:この日の段平
- ジョーにぶん殴られてドアごと吹っ飛ぶ
- 金龍飛に襲い掛かられる
- 玄に詰め寄られる
- サウナのオーナーに責められる
- 葉子になじられる
- ジョーにリングから突き落とされる
ジョーこの試合勝ってくれ。