【あしたのジョー全出来事151】ジョーと葉子、力石の話をして笑う
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
※アニメ1だけのエピソードです。
カーロスとの試合が終わり、観客が去った会場にひとり残った葉子が、ロケットの力石に話しかけています。
今日の試合をあなたに見せたかったと。
ふいに「力石かい?」という声が聞こえて葉子が目を上げると、そこに立っていたのはジョーでした。
ジョーは葉子に冗談を言います。
たいして面白い冗談ではありません。
力石は閻魔様に「カーロスと試合したい」とゴネてるんじゃないかという冗談。
いえ。
ジョーそれつまんないよと、けなしたいのではないのです。
重要なのは、ジョーと葉子の間で力石に関する冗談を言えるようになったということです。
ジョーは頭のいい人なので、そんな状態になったねと葉子に伝えるためにジョークをひねり出したかもしれません。
葉子が笑うとジョーも笑い出し、ふたりとも笑いが止まらなくなります。
笑いながら葉子は、手の中でロケットを閉じました。
ジョーはリングを眺めながら、力石とカーロス、自分は2度こうして燃えることができたと言い、続けて
「ありがとうよ。心から礼を言うぜ」
と言います。
カーロスのことだけでなく、力石との試合も含む言い方に聞こえます。
ジョーを探すサチが、会場の入口でふたりを見つけますが、段平の「そっとしておいてやろう」という言葉に従って黙って帰って行きます。
紀子は複雑な顔。
カーロスとロバートも会場をのぞきに来ますが、ふたりの様子を見て、声をかけずに帰っていきます。
該当箇所
コミック:該当箇所なし
アニメ1:第79話「燃えろ 遠く輝ける明日よ!!」
アニメ2:該当箇所なし
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
アニメ1だけの場面です。
アニメ1は、もう最終話に入っているので、ジョーと葉子の間がしっとりまとまっています。
カーロスの登場もここが最後で、この後どうなったのかは描かれません。
「この世界では、きっとカーロスが世界チャンピオンになったんだよね」と思っておくのも、もちろん視聴者の自由!
原作とアニメ2では、まだ話が続きますが、カーロス戦の後にジョーと葉子が話をするのは一ヶ月後です。
しかもその時ジョーは葉子に怒りだして…その話はこれです。思い出せない方はどうぞ
物語の最後まで、ジョーが葉子にカーロスとの試合について礼を言うことは、ありません。
さて、すっかり大団円ムードのアニメ1。
初見の方は、「ここからどうやってあの有名なラストシーンにつながるの?」と疑問に思われているかもしれません。
一期アニメは、原作の休載の影響で話に追いついてしまったために、オリジナルの結末で締めくくられたのです。
なので、漫画とも二期アニメとも違う、もうひとつのエンディングが存在するわけでして…