【あしたのジョー全出来事145】カーロスvs.ジョーin後楽園球場決定
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
エキシビションを失格になったものの、晴れやかな気持ちでリングを去ろうとするジョーでしたが、カーロスは、気が済みません。
失格したジョーでも構わないから試合を続けさせろと、リング上でえらい剣幕です。
ド…ドコヘイクカ ジョー!
KCコミックあしたのジョー(13)P55 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
どこっても…
もう終わったから帰るだけだけど。
退院するってのに「待て力石」とか言ってた人もいましたっけ。
葉子はこの機を逃さず「日を改めて正式な試合をしたらいい」と言い出します。
今夜の飛行機でベネズエラに帰ると言うロバートをカーロスが押し切り、ふたりのメインエベントが決まります。
このときジョーが言ったのは…
ときどき思いもかけないような運命の曲がり角に待ち伏せしていて
ふいにオレをひきずりこむ…まるで悪魔みたいな女だぜ
その悪魔がオレの目には
ヒョイと女神に見えたりするからやっかいなのさKCコミックあしたのジョー(13)P58 (c)高森朝雄・ちばてつや2012
未だ葉子の真意を測りかねているふうですが、単純に厚意からしていることとは考えられないのも無理ないと思える過去がふたりの間には…
事実そう単純ではないのです。
2018年のあしたのジョー50周年展に寄せられた原作者の長男高森城氏のコメントに、原作高森朝雄氏がこの頃の葉子の心情をどう語っていたかが明かされていました。
要約すると
葉子は、ずっと(エスメラルダの時から)ジョーを好きだったけれども、同時にジョーがダメになるところを見たいと思ってもいた。
ジョーに強い相手をぶつける葉子の本心には、そんな気持ちも隠されていた。
でも後の東洋タイトルマッチでその願いが叶いそうになると、葉子は…
あの試合で葉子が何をしたか、みなさんご存知と思いますが、書かないでおきます。
あの時葉子は愛に屈服したのだ。
とのことです。
深い…。
葉子が開催場所に決めたのは、後楽園球場でした。
当時の読売巨人軍のホーム球場です。4万人収容できると作中に書かれています。
参考:あしたのジョーで使用される試合会場のキャパ
後楽園ホール | 2,005人 | 大部分の試合 |
後楽園球場 | 40,000人 | カーロス戦 |
蔵前国技館 | 11,000人 | 金竜飛戦 |
東京体育館 | 10,000人 | ハリマオ戦 |
日本武道館 | 14,471人 | ホセ戦 |
葉子らしく華麗な決断ですが、最初からある程度考えていたかな?
他ジム会長連は、憮然としています。
いたのね。あんたら最近影薄いよ。
該当箇所
コミック:13巻P55~61
アニメ1:該当エピソードなし
アニメ2:該当エピソードなし
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
ジョーとカーロスがエキシビションと正式な試合で2度対戦するのは、原作だけなので、アニメには、この一連の流れはありません。