「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。

ジョーと西がスパーリングします。




エピソード

矢吹丈復帰のニュースに報道陣が色めき立ちます。

思えばボクシング界は、力石徹と矢吹丈というふたりのスター選手を同時に失った状態でした。

記者にとってジョーの復帰は飛びつく価値のあるネタでしょう。

復帰となれば次はジョーの力が衰えていないのかどうかが関心事になります。

ジョーはリングに立ち、西とのスパーリングを披露することに。

序盤は西に一方的に押され、なぜ打ち返さないと西を怒らせるジョーでしたが、何度目かのダウンから反撃に転じます。

ジョーのパンチは西を捉え、左右のグローブが交互に西のボディにめり込んでいきます。

ほどなくして西は膝から崩れ落ち、段平も記者たちもジョーの蘇生を信じて湧き立っていますが、ただひとり西だけが浮かない表情です。

段平とふたりだけになると西が言います。

「ジョーは腹しか攻撃していない」

思えばジョーは、ゴロマキ権藤を倒した時もボディしか打っていませんでした。

段平は、西に硬く口止めします。これが知れたらジョーは…

該当箇所

コミック:9巻 P.199~ 終り
アニメ1:第57話「傷ついた野獣」
アニメ2:第2話「男一匹花一輪…リングに賭けた」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

スパーリング前の段平の不安の表現が違う

原作では、スパーリングはまだやめろと言うだけですが、アニメ1ではヘッドギアをつけろと注意し(つけませんが)、アニメ2では「これは非公開のスパーリングだ」と言って写真撮影を禁止します。

段平にもジョーが今どんなコンディションか分からず不安そうです。

撮影禁止のアニメ2でもジョーのボディブローが決まる頃にはカメラマンがシャッターを切っていますが、段平はもう何も言いません。

ここにマスコミと段平が、ジョーの復活を確信したことが表れています。

アニメ2では西もまだジョーがボディしか打てないことに気付いていない

西がジョーの異変に気付き、段平にそれを話すタイミングが、それぞれ違います。

原作では最初にスパーリングしたその日に、おかしいと気付き、すぐに段平にそれを話しています。

アニメ1では、疑惑を抱いてはいるもののしばらくそれを胸に秘めています。

懸念の真偽を確かめるために西はもう一度ジョーとスパーリングをします。

わざとガードを下げ、顔面をガラ空きにしてもジョーがそのガードを弾き飛ばして腹を狙ってくるに及び、ついに段平にそれを打ち明けるのです。

アニメ2では、丹下ジムの幸福はもうしばらく続きます。

西も段平もジョー自身も、顔面の打てないことを認識しないまま、ジョーはリング復帰を果たしてKO勝ちを続けます。

「すべてボディブローで勝っているだけでなくボディしか打っていない」

西がこれに着目するのは何連勝かした後の新聞記事を読んでいる時です。

原作でもアニメでも段平はそれを隠し通そうとしますが…

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