【あしたのジョー全出来事21】エスメラルダ葉子とカジモド段平「ノートルダムのせむし男」
「あしたのジョー」をアニメと原作の違いから振り返っています。
今回は、少年院の演劇鑑賞で白木葉子がエスメラルダを演じる場面です。
エピソード
ジョーからボクシング指導の催促を受けた段平は、子供たちを引き連れて少年院へ向かいますが、肉親以外の面会は許可できないと門前払いされてしまいます。
この日は葉子の率いる劇団がボランティアで芝居を披露する日でした。
どうしても会いたいと食い下がる山谷メンバーを見かねた葉子の計らいで、段平たちも演劇に出演することになり、舞台の上からジョーとの再会が叶います。
演目は「ノートルダムのせむし男」
段平はせむし男カジモド役で、捕えられる場面では本当のムチでぶたれています。
一方葉子は、美しいジプシー娘のエスメラルダを演じ、収容生から大歓声を浴びるのですが(力石までデレデレ顔)、ジョーは面白くありません。
とうとう葉子のエスメラルダはミスキャストで見ていられないと言って体育館を出てしまいます。
該当箇所
コミック:2巻 P.158~210
アニメ1:第11話「地獄の底で燃えろ!」~第12話「燃える太陽に叫べ」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
ジョーが段平に駆け寄りサチと抱き合う場面の有無
アニメでは、カジモド役が段平だと気付いたジョーが喜んで舞台に駆け寄ったことで芝居が中断されます。
葉子が出てきて「後にして下さらない?」と言うので、ジョーは怒り出し、そこへ力石がジョーを諌めに来て一触即発の雰囲気になります。
原作では、葉子が舞台にいて、打たれ役が段平だと気付いたジョーが「許せない」と言うのに気付いた力石が「なにが許せないだと?」となり、「表へ出ろ」と始まります。
どちらも、ふたりともその場では一旦矛を収めるのですが、その後芝居の途中で外へ出たジョーを力石が追って行き、ケンカの続きを始めることになります。
ジョーが段平とドヤ街の子供たちに気付いて、うれしさのあまり駆け寄る場面があるかないかの違いです。
(アニメにはあり、漫画にはない)
西の反省房への差し入れ
アニメでは、観劇よりも前に西が、反省房のジョーにこっそりおにぎりを差し入れに来ます。
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