「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。

力石の葬儀が執り行われます。




エピソード

白木家で挙げられる力石の葬儀に参列したのは、段平と西だけでした。

ジョーはどうしているのか。

記者たちが泪橋に様子を見にやって来ますが、ジョーは土手で子供たちと遊んでいます。

矢吹は平然としている。

報道陣は、そう理解し、呆れた顔で引き上げていきました。

でも遊びが途切れるとすぐにジョーは、黙り込んでしまいます。

太郎たちは、なんとかジョーの気分を変えさせようと必死に話しかけますが、それも無理と分かると静かに帰っていきます。

無人のジムでひとしきりサンドバッグを叩き、段平と西が戻ると、散歩に行くと言って玉姫公園へ。

公園でジョーは泣きます。地面に突っ伏して。

ジョーを心配していつの間にか山谷の人々が集まってきますが、ジョーはその思いやりに応えることができず、人垣をかき分けて公園を飛び出し、山谷を、丹下ジムを、段平のもとを出て行きます。

物陰から葉子がじっと見ていました。

該当箇所

コミック:9巻 P.19~ P.51
アニメ:第52話「さらば力石徹」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

原作では、ジョーがひとりでサンドバッグを叩いているところへ紀子が顔を出します。

配達の途中に差し入れを届けに来たと言っていますが、林屋父からの「充分休養してくれ」と言う伝言もあり、おやじさんが心配して様子を見に来させたのだろうなと想像させます。

振り返ると、紀ちゃんがシンプルな気持ちでジョーにときめいていられる時期はもう終わっていて、この後紀子の恋は、辛いばかりになってしまいます。

読者がシンプルな気持ちでジョーを見ていられるパートも、もう終りです。

ジョーの「あした」とは何なのか。

社会的な成功やリングでの栄光、地位、お金。

ここからのジョーは、そんなものを手に入れても全然うれしそうではありません。

ではなぜボクシングを続けるのか。なんのために命を懸けてリングに上がるのか。

読者は、紀子とともにそんなことを考えながらジョーを追うことになります。

破天荒で型破りな楽しい少年だったジョーは、神秘性を深め、ますます魅力的になっていくので私たちは困ってしまうのです。

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