【あしたのジョー全出来事44】林屋に初出勤 紀子と出会って葉子と間違い袋を貼る
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返って行きます。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
今回は、ジョーが生まれて初めて働く日の話です。
エピソード
丹下ジムでボクサー人生をスタートしたジョーですが、昼間は乾物屋で働くことになっていました。
西に引きずられるようにして出勤した林屋食料品店の店先でジョーは紀子に出会います。
この時ジョーは、紀子を葉子と見間違えています。
確かに同じ顔だけど…葉子がカーディガンに三つ編みで朝からお店手伝ってるわけないでしょうに。
なぜ間違えたのでしょう?
原作では西がその見間違いをイヤに面白がってジョーをからかっていますが…
なかなかに繁盛している様子の林屋は、開店するとすぐに忙しくなりますが、ジョーに店員さんが勤まるはずもなく…
奥の座敷でおかみさんに怒られながら袋貼りをするのが精一杯。その袋貼りも無理っぽい感じです。
該当箇所
コミック:5巻 P.104~121
アニメ:第26話「絶望のライセンス」
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
アニメではチビ連がジョーの様子を見に林屋にやって来ます。
店にジョーがいないので子供達は奥で帳簿付けをやっていると勘違いするのですが、ジョーがやっているのは古新聞で袋を作る作業です。
ジョーは不器用で袋がうまく作れず、失敗して頭から糊をかぶったりだとか…
出来ることと出来ないことの濃淡が激しい人なのですね。
原作では、袋貼りを途中でほっぽり出して朝ごはんをよばれ始めてしまいます。
その時林屋のご主人が、「そのうち減量しなければならなくなるから、今のうちに食っておけ」という内容のことを言います。
減量は後に重要なファクターとなるものですが、この言葉が出てきたのはこれが初めてでした。
林さんちが平凡そのものの幸せそうな家であることや、紀ちゃんがカラッと明るいとてもいい子だということは、どちらも同じです。
ジョーが「なんとか頑張って働いていくよ」と西に言うのも、どちらも一緒です。
結局フェイドアウト的に辞めちゃうのも一緒ですけれども。