「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。




エピソード

ハリマオ戦の表彰が済むと、ジョーはリングを駆け下り、入退場口へ走って行きます。

控室で待つカーロスのところへ早く行こうとしているのですが、ふいにバランスを崩して転倒します。

顎を打ち付けるような、すごく変な転び方。

手にしていたカップが、カランと床に転がり、ジョーはうずくまったまま、なかなか立ち上がりません。

続いて目が見えなくなりました。

数秒間のことですが、目がくらんでものが見えず、歩くことができません。

視力が回復すると、「なんでもない」とごまかしてカーロスのもとへ向かいます。

該当箇所

コミック:19巻P112~117
アニメ2:第39話「ジャングルに…野獣が二匹」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

見る側の心構えが違う

重大な違いです。

原作だと、ずいぶん前からジョーは、時々おかしな症状を見せているので、読者は、ある程度覚悟が出来ています。

東洋タイトルマッチ後にジムで倒れてから、海で転んだり車の運転に失敗したり、「少しおかしい?」と感じられることが、いくつかあり、その後に蛇行する足跡が確認されるに及び、読者は悟らざるを得なくなります。

ジョーはパンチドランカーなのか、そうでないのかという段階でなく、どの程度進行しているのかを心配している状態で、非常に重篤な症例と思われるカーロスを見せられてからのジョー転倒となります。

ジョーは、どうなるのか。

原作読者は、ジョーが健康なまま世界チャンピオンになるような結末は、もう諦めているはずですが、タイトルマッチまで無事でいられるのかどうかさえ分からないほどにコンディションの悪化している様子を見せられてしまいます。

それを受けてどう思うのかは、人それぞれでしょう。

私が「あしたのジョー」を初めて読んだのは、小学生の頃でした。

「どうかホセとの試合だけは、最後までやらせてあげて」と思いました。

試合に出たらどうなるのか、想像はつくのにそう思う自分が不思議でしたが、強くそう思ったのです。

理由は単純です。

ジョーがそう望んでいるのが、子供の私にも分かったからです。

アニメでジョーの異常が明確に現れるのは、ここが初めてです。

少し前に西とのスパーリングでジョーがあっさりダウンすることがあり、振り返ってみればアレはもしかしたら…という出来事ではあるのですが、その時点で異常と感じさせる雰囲気ではありませんでした。

コチラの流れだと、カーロスの状態に衝撃を受けた直後にジョーの異変を突きつけられることになります。

まさか…と不安になるものの、ここでは、まだ疑念の範疇に収まるレベルでしょう。

そして、アニメを見る人が、ジョーがパンチドランカーであると知る、疑いようもないのだと教えられるのは、数分後です。

アニメでは、第39話の後半10分くらいの間に、急激にパンチドランクの影が濃くなり、単純なハッピーエンドは望めないことを予告されるのです。

はい。この後にもっと決定的なことが…

アニメ39話は、ハリマオどころではないのです。

 

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