「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。

アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。

力石のリング葬が行われます。
ここからカーロスとの試合までアニメ1とアニメ2両方にかぶってます。

なので原作とアニメ1とアニメ2の違いを確認しながら振り返ることになります。




エピソード

後楽園ホールで力石徹のリング葬が執り行われます。

リングにユリの花が献げられ、関係者一同起立の上、ゴングが10回しめやかに鳴らされると、もうメインエベントです。

観客は、もう力石を忘れたように次の試合に関心を移しています。

葉子と幹之介は、後楽園ホールのリングサイドでこの儀式に参列しますが、続いての試合は見ずに席を立ちます。

ずいぶん老いた様子の幹之介は、もう白木ジムを畳むつもりです。

力石がいない今、幹之介にはボクシングジムを続ける理由がありません。

該当箇所

コミック:9巻 P.60~ P.97
アニメ1:第54話「悲しみの十点鐘」
アニメ2:第1話「そして、帰ってきた…」

コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。

原作とアニメの相違点

さてここから複雑怪奇になりますよっと。

十点鐘の時のジョーの居場所が違う

アニメ1では街中のどこかにいた

アニメ1では、このテンカウントをジョーも見ています。

相変わらずふらふらとさまよい歩いている時、偶然通りかかった電器店のショーウィンドウのテレビが、ボクシング中継を放送していました。

ジョーは、かなりホームレスルッキングになってきました。

体力もなさそうで、足どりがいかにも苦しそうです。

アニメ2のジョーは放浪ホームレス生活中

後楽園では幹之介が、ジョーが会場に来ているのではないかと辺りを見回していますが、ジョーはいません。

あれきり一度も泪橋に帰らずパチンコ屋で寝たり、地下鉄の階段に寝たりしているようです。

あんぱんを食べるシーンがあるので、万引きの腕は衰えていないのでしょう。

アニメ2ではこの時、力石矢吹戦から半年が経過しています。

原作やアニメ1では、それほどたっていないはず。せいぜい1ヶ月くらいのところです。

そんな事情もあり、アニメ2の冒頭のジョーは、案外気楽に放浪ホームレス生活を送っているように見えます。

山谷を飛び出した頃のような痛々しさは、消えています。少なくとも外見からは。

原作ではおそらく入院中

原作のジョーのこの夜の居場所は、おそらく病院です。

実は原作のジョーは力石メランコリー期に二度失踪しているのです。

一度目は玉姫公園から飛び出して街を放浪、暴力おでん屋に殴られ、リング葬の少し後にふらっと丹下ジムに戻ってきます。

段平に「どこで何をしていたんだ」と聞かれてジョーは、今まで入院していたと答えています。

暴力おでん屋にやられて道ばたに倒れていたところを、通りすがりの誰かが病院に運んでくれたそうで、そのまま病院にいたのだと。

もう拳闘はやらないとジョーが言うと段平が愁嘆場を始めるので、いたたまれなくなったジョーは、また出て行ってしまいます。

「うどん野郎」はここで言う

西は、再び出て行こうとするジョーをわざと怒らせます。

「女の腐ったみたい」「力石は犬死に」と言って。

言うだけでなく数発パンチを入れます。

のれんに腕押しだったジョーも、ようやく怒り出し、西に渾身の右ストレートを一撃。

この場面で「このうどん野郎!」という、あの有名な台詞が出るのです。

うどんの夜に言ったと勘違いしやすいように思うので、これをどうしても書いておきたかった(笑)

哀れ西は、土手を転げ落ち、思川に転落。

それを見た段平は、ジョーのファイティングスピリッツはまだ死んでいないと歓喜するのでした。

でも西は、もともと体を張ってジョーを引きとめようとしていたのだし、ドブ川に落ちたのは、西の演出だったのかもしれないなと思います。

結局ジョーは出て行っちゃいますが。

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