【あしたのジョー全出来事120】ジョーと稲ちゃん八百長を巡るあれこれ
「あしたのジョー」すべての出来事を漫画とアニメの違いを確認しながら振り返っています。
アニメ、漫画の該当箇所も書いておくので「あの場面は、何巻だっけ?アニメの第何話だっけ?」と思った時にもご活用ください。
エピソード
ドサ回りの草拳闘は当然八百長ですが、ジョーは納得できません。
該当箇所
コミック:11巻 P.111~ P.234
アニメ1:第68話「仕組まれた八百長」
アニメ2:該当エピソードなし
コミックの掲載箇所としているのはKCコミックでのページです。
原作とアニメの相違点
原作ではこの時、東京でカーロスが南郷と試合しています。
カーロスの試合とドサ周りのジョーの試合が同時に進行しているという構成で、この構成自体に意味があるのですが、アニメでは先のジョーのドサデビューがあって、少したってからカーロスの試合と、別な日程になっています。
八百長の顛末が違う
原作では、八百長を知ったジョーがそれを受け入れられず、対戦相手の稲葉に、まともに試合するよう要求します。
稲葉は、どうするつもりなのか明言しないままですが、客が怒り出すのでジョーも仕方なくリングに上がります。
試合が始まると同時に雷鳴が轟き、リングは大雨に。
客は散り、試合は流れました。
稲ちゃんは「これで八百長せずに済んだ」と言うだけですが、ジョーには彼の本心が分かったようです。
アニメでも、最初の試合は同じように雨で流れるので八百長もなしで終わりますが、その後、興行先の夏祭りでジョーと稲ちゃんは偶然一緒になり、少し話をします。
二人が交わした言葉はわずかでしたが、以来心が通じ合うようになります。
一方ジョーが憎くて仕方ないドサメンバーは、リングでジョーを倒す計画を立てますが、誰ひとりジョーに敵う者はなく、次々KOされ寝込んでしまいます。
彼らは怪我すれば給料がもらえず、すぐに生活に困窮することになる…。
それまで考えても見なかったことに気付き、困惑するジョーに稲葉が次は自分が相手になると申し出てきます。
稲葉粂太郎vs.矢吹丈
田舎のドサリングでガチの試合がはじまりました。
稲ちゃんは、本気で打ち本気で打たれ、本当のダウンを喫しながら、うれしそうです。
ゴロマキ権藤がジョーに殴られたときと同じ表情。
稲ちゃんは、これから俺たちの試合はガチで行こうと言い、ただ他のメンバーには手加減してやってくれと頼みます。
少し恥ずかしそうに小さく頷くジョー。
ここの稲葉さん神がかってますね。
では原作のジョーは、八百長とどう向き合うのかと言いますと…
結局最後まで八百長はやりません。
それじゃ全員故障だろという話ですが、そうもなりません。
ある事情から、八百長なしの大怪我なしで済むのです。
おいおい分かります。